マッチング2次募集完全ガイド

マッチング2次募集は1次募集と異なり、スケジュールがタイトな中で選考が行われます。また、募集枠も少ないため、より厳しい面接になる傾向があります。2次募集でも今まで通り準備すれば大丈夫と思っている方は要注意です。本記事では、厳しい2次募集を成功させるために応募時・見学時・面接時で、どのような事に注意すれば良いのかについて解説しています。本記事に書いている内容を意識して、希望の病院から内定をGETしましょう!

 

★応募時

希望順位が高い病院から、できるだけ間隔を空けずに選考が受けられるよう日程調整する

2次募集時は結果が出るまでの期間が短く、また内定が出た場合はその場で返事をする必要があるケースもあります。そのため、希望順位が高い病院から調整をし、順次選考を受けていきましょう。
アドバイス
内定の保留は受け入れてもらえない可能性が高いです

提出書類全てが揃っていなくても、応募できるか病院へ確認する

2次募集は選考のスピードも速く、必要書類の準備が間に合わない可能性も考えられます。書類によっては後日の提出でも受け付けてくださる病院もありますので、諦める前に一度問い合わせをしてみましょう。
アドバイス
2次募集で受験をする場合は早いうちから大学へ成績証明書などの書類を依頼しておくことができれば安心でしょう

応募の際は、面接だけでなく病院見学が同日に実施できるか確認する

病院側が時間的負担を考慮して、見学と面接を同じ日に実施してもらえるケースが多いです。応募時に、病院見学と面接が同時にできるか確認してみましょう。
アドバイス
なるべく最短の日時で設定ができるように調整しましょう

 

★見学前

入念に応募する病院情報を調査する

見学時に情報収集をした内容を元に、積極的にコミュニケーションをとりましょう。アピールができるよう、事前準備をしっかりと行い、見学前までに、病院のホームページ等をチェックし、病院の情報や質問事項をリストアップし備えましょう。
アドバイス
ホームページも細かいところまでチェックしましょう

チェック項目

  • 協力型病院
    理由:すべての診療科がそろっていない小規模な病院であっても、協力型病院での研修を選択できる場合があります。また、地方の病院であっても都市部の病院が協力型病院になっていることもあります。
  • プログラム必修の診療科
    理由:ローテート表から、必修のローテート期間が長い診療科があるか確認し、プログラムの特性を理解しましょう。
  • 必修ではない診療科
    理由:必修ではない診療科(例:整形外科)がプログラムに含まれている病院もあります。

 

★見学中

応募書類作成時に書いた志望動機を裏付けられるように病院見学を行う

病院のホームページ上だけではわからなかった情報が見学時には見えてきます。積極的に気になったことは質問しましょう。見学時に実際に見たり聞いたりして、より魅力に感じました等面接時にも話せるように意識しながら見学することも大事です。
アドバイス
ホームページに書いてあることを深堀できるような質問を心がけましょう

身だしなみを整えよう

人の印象は第一印象で8割決まるとも言われています。当然のことですが、身だしなみは整えて見学・面接に臨みましょう。服装や髪型の乱れで、「この先2年間一緒に働いていけるかな?」という印象を与えてしまう可能性もあります。不快感を与えないよう、清潔感のある身だしなみを心がけましょう。
アドバイス
応募者が多くいるので、わずかな差が合否に大きく影響します

病院側へ、しっかりと感謝の気持ちを伝える

2次募集はタイトなスケジュールのなか行われます。そんな中ご対応いただいた担当者の方や先生方へはいつも以上に感謝の気持ちを伝えましょう。見学時にお礼をお伝えすることを忘れずに。
アドバイス
見学が終わったからと安心せず、見学後すぐにお礼のメールも忘れずに

 

★面接時

見学で見た内容をしっかりと伝える

事前の情報収集と、見学時に得た情報をもとに面接では自分の言葉で熱意を伝えましょう。通常のマッチングよりも見学ができる回数も少なく、短い時間の中で想いを伝える必要がありますので、事前の情報収集と見学時に感じたことを合わせて言語化できるように準備をして臨みましょう。
アドバイス
見学時にお世話になった先生方の名前はしっかりと覚え、面接時には名前を出せるようにしましょう

1次よりも厳しい質問が来る可能性があるため、しっかりと回答を準備する

選考をする病院側としてはやはりどうして2次募集で応募をしてきているのか気になります。よって通常の面接では聞かれないような質問をされるケースがあります。基本的には過去のネガティブな経験を活かして、ポジティブな未来につなげられるような回答を意識すれば問題ありません。
アドバイス
下記に具体的な質問例を記しますので、このような質問がきた場合、どのように回答するのか事前に準備をしておきましょう。

質問例

  • アンマッチについての質問
    ・なぜアンマッチになったのですか ・1次募集ではどの病院を受けましたか
  • 病院のエリアについての質問
    ・縁もゆかりもない地ですが、なぜこの病院を選んだのですか ・わが町のいいところはどこですか
  • 3年目以降/今後のキャリアについての質問
  • 年齢についての質問
  • 体力についての質問
  • 成績についての質問

自己PRにも一貫性を持たせられているか確認する

履歴書の自己PR欄で記載したことは実際の面接でもアピールできるような、再現性のあるものにしましょう。よく自己PRでコミュニケーション能力をアピールする方がいますが、アピールする以上は面接時にも発揮できるようにしましょう。
アドバイス
自己PRポイントは複数用意しておくと安心です

当たり前ですが、一般的な面接時のマナーももちろん重要ですので、併せて確認しておきましょう。

話がまとまっていない

面接の際、話が長くなると「要点をまとめて喋ることができない人」という印象を与える可能性があります。質問に対する回答は1分程度で話せるように、「結論⇒理由⇒まとめ」の順にまとめて回答しましょう。

面接官の話を遮って話出す

面接官の話・質問はしっかり最後まで聞きましょう。話や質問の途中で話出してしまうと、話を最後まで聞くことができず、軽率な印象を持たれる可能性があります。その為、面接官の話は最後までしっかりと聞きましょう。

条件面ばかり質問する

質疑応答の際、待遇面の質問ばかりすると、仕事に対する熱意が低いと判断され、病院からの印象が悪くなる可能性があります。好待遇であっても、面接時に言及することは避けておいた方が無難です。

熱意も大事!どの病院に対しても第一希望と言えるぐらいの気概を持つ

病院に対する「熱意」をしっかり面接時にアピールすることも大事です。仮に第一希望ではない病院から、「当院は第一希望ですか」と質問されたとしても、自信を持って「第一希望です!」と答えられるぐらいの気持ちで面接に臨みましょう。

今回お伝えいたしました内容を、応募から病院見学、そして面接時に意識することで、病院からの印象を上げることができます。冒頭にもお伝えしましたが、2次募集は通常のマッチングより厳しく選考が進みます。そのためには事前の準備が重要であり、すぐに行動に移すことこそが、成功への最大の近道となります。この資料を見ているあなたは、成功への一歩を踏み出しています。最後まで、しっかりとマッチング活動をやり切って、希望の病院で、医師としてのキャリアをスタートさせましょう!