医師転職支援

ハイクラス医師の面接・転職マニュアル
~専門医・指導医・管理職のキャリア形成術~

本記事内では、病院見学、面接対策など、専門医以上の転職全般について解説します。

医師の転職理由は?

一般企業に勤める方々同様、医師も節目で転職を考えて当然です。転職を考える理由はさまざま。
「もっとバリバリ働きたい」「別の領域に興味が湧いた」「手技をもっとたくさん経験したい」「開業を視野に入れて働きたい」
このような医師としてさらなる活躍を求めて転職を望む声がある一方で、
「結婚・出産」「家族が増えて収入を増やしたい」「家族との時間を増やしたい」「田舎でゆっくり暮らしたい」
などライフプランに合わせて、転職を考える先生もいます。

まずは誰かに相談

病院と医療は、地域住民にとって必要不可欠。医療で中心的な働きをする医師。期待・責任・重圧など多くのものを背負いながら働くことになります。やりがいはあるものの、肉体的にも精神的にも疲弊しがち。疲れ切って嫌になる時期もあるでしょう。
もし疲れて仕事と向き合うのが大変になったら、躊躇わず、信頼できる同期、先輩、上司に相談してみることをオススメします。話すだけでも、楽になりますし、思わぬ解決法が見つかるかもしれません。
「話すのが情けない」「弱音を吐きたくない」などの理由で、話せない方もいると思います。そのような方は、話すだけでも大丈夫。一度、弊社コンサルタントにご相談ください。

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世代ごとに異なる「転職動機」「求められる医師像」

30代は転職市場で引く手あまた

専門医を取得する30代。医師としての専門性が深まり、体力的にも充実しています。病院側から見ると戦力として計算しやすいので、転職市場で高い需要があります。勤務条件、収入ともに好待遇を引き出しやすいタイミングだといえます。

「ベテランが症例を独占して経験を積めない」
「開業資金を貯めたい」
「マッチングで行けなかった憧れの病院で働きたい」
「子育と両立させて働きたい」
「家族との時間を大切にしたい」
「ゆっくり働きたい」

30代の医師の代表的な転職理由です。このような希望をお持ちの医師は、30代のそれも早い時期の転職活動をオススメします。
将来性と実務能力のバランスが取れた世代のため、病院以外の選択肢も豊富。メディカルドクターや産業医などを目指す医師も多い世代となっています。

40代はマネージメント能力も評価対象

40代は医師としてのキャリアが分岐・発展しているので、長所はさまざま。指導医として若手医師を指導しつつ、現場でもバリバリ活躍できます。管理職に就き、科全体を切り盛りしている医師もいるでしょう。この世代では、役職に何らかの不満があって転職を検討する声もよく聞かれます。30代同様、開業を考えた転職も多い傾向。開業資金を貯めたり、開業希望地の病院とコネクションを構築したり。そのようにお考えの開業希望の医師も多数いらっしゃいます。
私生活の変化で転職を検討する世代でもあります。育児と親の介護の両方に直面したことで、残業、当直、土日勤務などを見直す方もいます。

50代以降は退官後を見据えた職場を検討

50代以降は勤務医以外の働き方を視野に入れて転職活動する医師が増えます。体力や年齢をお考えになって、当直のないクリニックや病院を希望される傾向にあります。65歳以上でも求人は揃っています。
また、介護保険施設の老健医師は施設長と兼任のことも。50代、60代を想定した求人が多い傾向です。

病院の探し方・コツ

転職先を探す方法は主に3種類。
①「友人・知人の紹介」
②「自分で病院に直接応募」
③「転職エージェント」

それぞれのメリット・デメリットを簡単に紹介します。

①友人・知人の紹介

信頼度が高く、採用で有利な反面、もし合わなくても断りにくい側面もあります。

②自分で病院に直接応募

自分のペースで自由に探せますが、動かなければ転職先は見つかりません。情報源は基本的にインターネットになります。そのため、インターネット上にない情報をキャッチするのが困難。「経営が火の車だった」「診療科ごとの雰囲気が最悪だった」など、入職後に病院の内情を知るケースもあり得ます。

③転職エージェント

自分の希望条件を伝えることで、条件にマッチする病院を複数紹介してもらえます。院内の雰囲気、重要人物、面接でよく聞かれる質問などを事前に知ることができるため、転職活動がやりやすくなります。一方、転職エージェントは知識・経験がない場合はなかなか希望の病院を案内してもらえません。また、担当エージェントと相性が悪かったり、電話やメールがしつこい業者だったりすると、ストレスになるのもデメリット。

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候補病院のチェック項目はコレ

転職時の病院探しでは、以下の項目は必ずチェックしておきましょう。
このリストは、面接を受ける際にも、対策を立てる上で必要な情報です。

要チェックリスト
☑勤務場所
☑提携病院・診療所などへの転勤の有無
☑診療科目
☑年収
☑休日
☑当直とオンコールの体制
☑救急指定
☑設備
☑救急車応需率や手術などの実績

友人・知人のクチコミは最重要

上の要チェックリストと併せてクチコミから情報を得ることも大切です。友人や知人に「あの病院はHPに●●って書いてあったけど何か知らない?」など聞いてみましょう。
公式HPの情報は古いまま更新されていなかったり、実態とかけ離れた書き方だったりと鵜呑みは危険です。できれば、勤務経験がある医師から話を聞いておきたいところです。
とはいえ、そう都合よくクチコミを得られるとも限りません。そんな方は、一度弊社コンサルタントにご相談ください。
他では明かされていない非公開の情報。弊社コンサルタントをご活用いただくことで、気に入る転職先がきっと見つかります!

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病院見学と面接は同日?

医学生のマッチングや、研修医の専門研修先探しでは、病院見学と面接日を分けるのが主流です。
専門医以上の採用では、病院見学と面接を同日に実施することもよくあります。
しかしご安心ください。実施日は同日ですが、病院見学と面接の内容や対策は大きくは変わりません。

病院見学・面接の服装は?

服装:フォーマルな服装(スーツでなくてもよい)

医師は知識、技術、経験がものをいう職業。そのことから、病院見学や面接の服装は、重要な評価対象となっていない傾向にあります。ただし、派手な柄のシャツやサンダルなど非常識な服装は厳禁。もちろんスーツがベストなのですが、清潔感があるフォーマルな格好でも常識の範囲内となっています。ジャケット&襟付きのシャツを着るようにしてください。なお、夏場はノーネクタイでも問題ありません。

面接で「聞かれること」と「答え方」

面接の流れはおおまかには次の流れです。

  1. 病院側の説明(医療法人の理念、歴史、連携病院、提携先。職場の設備、実績など)
  2. 自己紹介
  3. 志望理由を伝える
  4. 病院から質問
  5. 逆質問
  6. 希望条件のヒアリング

病院見学と面接が同日の場合は、①~③については見学時に済んでいるため簡易的なこともあります。

「自己紹介」は1分以内で簡潔に

自己紹介では以下の点を押さえつつ、1分以内で簡潔に話したところです。早口でたくさんのエピソードを盛り込むのではなく、聞き取りやすい声量とテンポで、ストロングポイントを重点的に話すのがコツ。

自己紹介のポイント
  1. 出身大学、卒業年
  2. 医師歴
  3. 所持資格と所属学会
  4. 手術件数、症例数の実績

面接の質問と答え方

面接では、志望者の経験について聞かれます。診療科、勤務地、専門など、医師によってキャリアは全く異なりますから、「これが正解」という一つの答えをお伝えするのは難しいです。
しかし以下の面接で「よく聞かれる質問」をご覧いただき、これまでのキャリアを振り返りながら事前に準備しておくことで、対策は立てられます。
もし面接について相談をお望みでしたら、経験豊富な弊社コンサルタントをぜひご活用ください。

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面接でよく聞かれる質問
・転職理由はなんでしょう
・志望動機を教えてください
・今後の展望を教えてください
・なぜ医師になったのでしょう
・働く上で一番大切なことはなんでしょう

どの質問に対しても共通して重要な点は、
「ネガティブな表現は避けて、ポジティブに伝える」ということ。
以下の言い換えを参考にしてください。

本音の答え 面接の答え方
「人間関係がこじれたから転職したい」
「同僚や他診療科、コメディカルと円滑な連携を心がけ、チームワークよく仕事をしたい思いです」

「忙しくて疲れた」
「もっと一人ひとりの患者さんとじっくり向き合いたいと思っています」

「残業時間が長すぎる」
「効率よく仕事を終わらせ、もっと自己研鑽の時間を持ちたいです」

「もっと給料が欲しい」
「病院への自分の貢献をしっかり実感しながら、よりいっそう頑張りたい思いがあります」

まとめ

専門医以上の転職。転職で得たいこと、大切にしたいことが世代や希望のキャリアプランで大きく異なります。
転職先が無事に決まっても、勤め先を円満に辞めるにも配慮が必要です。
円満に退職するための引継ぎや退職時期の交渉も大切な転職活動だといえます。
弊社コンサルタントでは、スムーズな退職、理想の転職時期などの相談も受けています。ぜひご活用ください。

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