転職事例

「人工関節に特化したい」 整形外科医が選んだ、 救急から解放される働き方|MEC Stationの転職事例

30代男性整形外科専門医

転職を考えた時期ときっかけを教えてください

将来像が描けなかった30代の日々……。関節外科の道に進む気持ちが増す

30代も半ばを迎え、「この先、自分はどんなキャリアを築いていけるのだろうか」と考える機会が増えていきました。以前から、変形性膝関節症など高齢に伴う関節疾患の患者さんをどうにか救いたいという思いがあり、「人工関節置換術のスキルを磨きたい」「関節外科の道に進みたい」という気持ちも徐々に強まっていったのです。

私はもともと、埼玉県内の市中病院Mで初期研修・専門研修を受け、その後も整形外科専門医として同院に勤務していました。診療の中心は、外傷や救急対応でした。忙しい日々の中で、必要な技術や経験は確かに身につき、整形外科医としての土台を築くには申し分ない環境でした。
ただ、病院Mで勤務を続ける中で、「5年後、10年後のキャリアを思い描くには、何かが足りていない」と、漠然とした物足りなさを感じていたのも事実です。
そんなとき、外勤先のリハビリ病院で、人工関節置換術を受けた患者さんのQOLが劇的に改善していく様子を目の当たりにしました。その経験が決定打となり、冒頭お伝えしたとおり、関節外科の道に進みたい気持ちが確かなものになっていったのです。

不安を覚えた将来像。関節外科の働き方と興味が転職を後押し

病院M整形外科は救急対応から、急な呼び出しや夜間・休日の緊急手術も珍しくありません。若いうちは乗り切れていたものの、年齢を重ねるにつれ、「この働き方を今後も続けていけるのか」という不安が膨らみました。
その点、関節外科は基本的に待機手術が中心です。比較的スケジュール通りに働け、急な呼び出しも少ない診療科です。
「医師として長く手術に携わりながら、自分の時間も大切にできる」
そんな、関節外科の職場環境にも惹かれるようになっていました。
こうした経緯を経て、「関節外科が充実している病院への転職」を、いよいよ具体的に検討し始めたのです。

メックステーションを選んだきっかけを教えてください

旧知の友人のひと声で『メックステーション』との付き合いが始まる

転職を意識するようになり、インターネットで情報を集めたり、周囲に相談してみたりと、少しずつ動き始めました。そんな中で、医学生時代の友人と久しぶりに話す機会があり、それで『メックステーション』を教えてもらいました。転職支援もやっていると聞いて、『メックステーション』との付き合いが始まったのです。

メックステーションのキャリア相談を利用しましたか

翌日に案内メールが届く。「こんなに違うのか」と実感した転職支援の対応力

『メックステーション』でキャリア相談が受けられると知り、すぐに申し込みました。
登録翌日には担当コンサルタントから案内メールが届き、1週間も経たずしてオンライン面談が実現しました。
キャリア相談に応じてくれた担当コンサルタントは、私のスキルや希望を丁寧に聞いてくれました。そのうえで、現在の転職市場の動向と、私の求める条件を照らし合わせながら話を進めたのです。
印象的だったのは、コンサルタントの方が、埼玉県内の整形外科医の需給状況や、各病院が注力している診療分野、診療体制の特徴までしっかり把握していたことです。
「関節外科に関心があるのでしたら、こういう勤務環境が合うかもしれませんね」などといった視点で、具体的な事例を挙げながら説明しました。
関節外科への転職を案内した実績もあるらしく、話しもスムーズに進みました。
ちなみに、併用していた他社の転職サービスでは、こちらの希望をほとんど聞かず、一方的に求人を提示する対応ばかりでした。
その違いから、「転職会社ってこんなに違うものなのか」と感じたことをよく覚えています。

メックステーションの求人の質や量はいかがでしたか

数ある選択肢から最適な環境を見つけ出した

キャリア相談の後、10件ほど求人を紹介してもらいました。その充実の求人内容から、整形外科医のニーズの高さをあらためて実感したことをよく覚えています。
複数の選択肢がある中で、私が転職条件として特に重視していたのは、人工関節置換術に集中して取り組める環境かどうかという点でした。その視点を踏まえ、「どのように人工関節の経験を積み重ねていけるか」という観点で、各求人を比較していました。
担当コンサルタントは、そうした私の希望を丁寧に整理しながら、それぞれの病院が持つ診療体制や症例の傾向、教育体制、勤務環境など、求人票だけでは見えてこない情報まで補足しつつ、具体的な提案をしてくれました。

教育体制と働きやすさで選んだ、私の第1希望

どの求人も年収や当直回数といった条件面では一長一短がありましたが、私が第1希望に選んだのは、自分のこれまでのキャリアを踏まえ、最も人工関節の特化に集中できる実感を持てた病院Eでした。
病院Eには関節外科が設けられており、ここには人工関節に長けた非常勤のベテラン医師がやってきて、指導にも入る体制が整っていました。その環境は、大きな安心感がありました。さらに、救急科が独立していて、整形外科医の呼び出しが滅多になさそうな環境も、自分の希望に合っていました。
それでいて、給与面も前職の病院Mより高い条件が提示されており、診療内容・働き方・待遇のすべてにおいてバランスが取れていたと感じています。

応募から転職決定までのサポートはいかがでしたか

「なぜ人工関節か」明確な言葉で伝えられた

実際の面接では、「なぜ関節外科を専門にしたいのか」「これまでの経験をどう活かしたいか」といった質問が出ました。
しかし、事前に担当コンサルタントと一緒に履歴書を作成する中で、今回の転職理由やキャリアの方向性をしっかり整理できていたおかげで、戸惑うことなく、自信を持って答えられました。

コンサルタントの助言が背中を押してくれた

自信を持って面接で答えられた一方で、私はどうしても病院Eに確認しておきたいこともありました。それは、「私の実力で、関節外科の医師としてどこまで通用するのか。そして、私の経歴で人工関節をいきなり“専門”とできるのだろうか」という不安でした。
ただ、こうした質問を直接ぶつけていいのかどうか、自分では判断がつかず、正直に聞く勇気が持てなかったのです。
面接前にそのことを担当コンサルタントに相談してみたところ、
「聞いていただいて大丈夫ですが、いきなり切り出すのではなく、病院側から人工関節に長けた非常勤医のサポート体制について説明があったタイミングで切り出すのがいいでしょう。採用担当者はK先生の経歴を十分に理解した上で高く評価していますから、安心して聞いていただけると思います」とアドバイスをもらえました。
その言葉に背中を押され、面接の場で思い切って質問してみると、「その非常勤のベテラン医師は、教育にも熱心です。しっかりサポートする体制なのでご安心ください。それに、症例も十分にありますから、慣れた後は着実にキャリアを積み重ねられると思います」と、明確で前向きな回答をいただくことができました。
もしコンサルタントのサポートがなければ、「不安なことを話すと採用に響くのでは」と気後れしてしまい、質問できなかったかもしれません。
面接の場で自分の不安を率直に確認できたことは、安心して転職を決断するうえでも大きな意味がありました。

内定の喜びと同時に条件交渉への冷静な一手

面接を終えた翌日には、担当コンサルタントから連絡が入りました。「病院Eから“ぜひ来てほしい”と言われました。おめでとうございます」とのことでした。さらに担当コンサルタントから、こうした言葉も添えられました。
「現時点では、いわゆる口頭内定(内々定)という形です。正式なオファー条件は、改めて病院側から提示されることになります。K先生のご要望はすでに先方へお伝えしていますが、具体的な条件提示はこれからの予定です。もし、ご希望に追加や変更があれば、このタイミングでお知らせください。私の方から、病院Eにお伝えし、条件に反映できるよう調整いたします」
内定の喜びに気持ちが先走りそうになっていた私に対し、 これまでの“担当コンサルタント”が“エージェント”に役割を切り替え、冷静かつ的確に対応してくれたあのやり取りは、今でも印象に残っています。

その結果、最終的にはこちらの希望も十分に反映された、非常に納得度の高い条件で話がまとまりました。

上司の理解とコンサルタントの調整力で、円満退職が実現

転職にあたっては、初期研修・専門研修を通じて長くお世話になった病院Mを離れることになりました。ありがたいことに、私の希望や今後の方向性については上司も理解してくれており、「応援しているよ」と背中を押して見送っていただきました。
とはいえ、退職時期については、急な離職にならないよう十分に配慮しました。担当コンサルタントと相談のうえ、引き継ぎの期間も踏まえて、病院Eと調整し、半年後の退職で合意する形となりました。そのおかげで、転職の準備と業務の引き継ぎを無理なく両立させることができたと感じています。

転職後の満足度はいかがでしょうか

人工関節に集中できる診療環境に満足

転職後は、私の希望通りに人工関節に特化した診療をメインとし、計画的な手術スケジュールの中で働けています。突発的な緊急対応に追われることはほとんどなく、業務にも余裕を持てています。
当直も月2回程度と、以前の半分に減りました。しかも、病棟管理中心のいわゆる“裏当直”の体制で、精神的にも体力的にも負担は大幅に軽減しています。
転職前は、「自分のこれまでの経験で、関節外科の即戦力になれるのか」と不安を抱いていた時期もありました。しかし、実際に働きだすと、その心配はすっかり消えています。
関節外科の体制は手厚く、症例数にも十分に恵まれています。診療科内ではスタッフ同士が支え合い、連携しやすい雰囲気が築かれています。日々の業務を重ねる中で、自分の経験値が着実に深まり、気づけば自信も育ってきていると感じます。

担当コンサルタントの一言

K先生の「関節外科に特化したい」という強い想いをお聞きし、それを実現できる環境をご紹介することを第一に考えました。
初めてお会いしたときは、とても穏やかで柔らかな印象の先生でした。先生のお人柄や醸し出す雰囲気は、第1希望なされていた病院Eでも非常に高評価だったことを覚えています。
今後もご入職なされた病院で、関節外科医としてさらに専門性を高められ、ご活躍されていかれることを心より願っております。

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