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現4年生~5年生のマッチングは今後どうなる!? 2024年度中間公表データ結果からみる予測|教えてC-MECコンサルタント

2024年度のマッチング中間公表データからみる、今後のマッチング動向について見ていきましょう! 現4年生~5年生の皆さんは、自分が考えている エリア充足率」「病院の人気」がどうだったのかなどをみてみましょう。
人気が高い・低いだけで判断する必要はないですが、今後のマッチング活動の参考には確実になるので是非記事を見てください!

2024年度 中間公表データ結果からみる予測!

9月27日(金)14時に2024年度マッチング中間公表が発表されましたね。 中間公表では、9月末時点で各病院の第1希望順位登録をしている人数が公開されます。1位登録人数だけなので、2位以下の数はカウントされていませんのでご注意ください。
2024年度の中間公表の資料で今までになかった記載がありました。
それは下記の赤字の部分が加わっていることですね。
記載されている内容は下記です。 ・医師臨床研修マッチングで用いるアルゴリズムは「耐戦略性」を有しています。ご自身の希望どおりの順位で登録することが最良の結果となります。 ・登録数の多い研修プログラムにご自身も登録していて不安に思われる場合は、「登録順位の変更」ではなく「登録順位数を増やす」ことをご検討ください。
つまり、中間公表の結果で「希望順位の変更をする必要がない」ということを強調されています。 「第1希望者が多くても、病院があなたに付けている順位がわからないので変える必要がない」ということです。
「大丈夫!!中間公表の発表で不安になる必要はありません!!」 ということですね。
その通りです!
なので、今回の中間公表の結果で不安を感じている学生さんは、「登録順位の変更」ではなく、「登録順位数を増やす」ことを考えましょう!
例年シーメックにも同様の問い合わせがたくさん来ていますが、毎年同じことを皆さんにお伝えをしています。
では、中間公表データから病院毎の充足率、エリア別の人気度合いなどをみていきましょう!(#^^#)
まずは、病院毎の充足率ランキング(TOP10)です!
(※募集定員数に対しての第1希望者数で充足率を計算)

【市中病院】充足率ランキング(TOP10)
(外科、小児産婦などのプログラムは除く)

都道府県 病院名 定員数 第1希望者数 充足率
東京都東京都立広尾病院645750.0%
神奈川県川崎市立川崎病院1068680.0%
東京都武蔵野赤十字病院1054540.0%
大阪府市立豊中病院1259491.7%
神奈川県横浜市立みなと赤十字病院837462.5%
大阪府浅香山病院29450.0%
福岡県白十字病院418450.0%
埼玉県さいたま市民医療センター832400.0%
埼玉県さいたま市立病院1247391.7%
東京都東京都立駒込病院622366.7%
2024年度のマッチング中間公表で、募集定員数に対して1位希望の登録者数で充足率を出してみたところ、最も充足率が高かったのは【東京都立広尾病院】の充足率750%でした!
次が、【(神奈川県)川崎市立川崎病院】680%、【(東京都)武蔵野赤十字病院】540%、【(大阪府)市立豊中病院】491.7%と都市部の病院が上位を占めていますね。

【大学病院】充足率ランキング(TOP10)
(外科、小児産婦などのプログラムは除く、募集定員数20以上のプログラム)

都道府県 病院名 定員数 第1希望者数 充足率
東京都順天堂大学医学部附属順天堂医院3873192.1%
東京都帝京大学医学部附属病院2429120.8%
千葉県順天堂大学医学部附属浦安病院3946117.9%
東京都順天堂大学医学部附属練馬病院3034113.3%
東京都東京慈恵会医科大学附属病院2831110.7%
石川県金沢医科大学病院3435102.9%
大阪府関西医科大学附属病院383797.4%
埼玉県自治医科大学附属さいたま医療センター222090.9%
埼玉県獨協医科大学埼玉医療センター383284.2%
東京都東京医科大学病院352982.9%
次は、大学病院で最も充足率が高ったのは、【順天堂大学医学部附属順天堂医院】の192%でした。
次に【帝京大学医学部附属病院】120%、【順天堂大学医学部附属浦安病院】117%、【順天堂大学医学部附属練馬病院】113%と、さすが順天堂ブランドですね!
続いては、都道府県別の第1希望者数、募集定員数に注目!!
希望者数が増えた都道府県ランキングになります。

希望者数が増えた都道府県ランキング

都道府県 2023年度
第1希望者数
2024年度
第1希望者数
2023年度からの
希望者数の増減
千葉県42045838
山口県629735
沖縄県11815335
岐阜県11614933
長野県10112019
茨城県14716619
群馬県9411117
富山県648117
広島県18419915
栃木県10511914
秋田県516514
大分県476114
香川県415413
石川県849612
新潟県10211311
徳島県314211
福井県334310
宮崎県38479
熊本県91987
愛知県6136196
滋賀県1031096
愛媛県69745
福島県1031063
佐賀県53563
宮城県1811832
鹿児島県79812
青森県81810
山形県5956-3
岩手県5551-4
鳥取県3531-4
奈良県117111-6
島根県5145-6
大阪府828820-8
静岡県265257-8
高知県5345-8
和歌山県7869-9
山梨県5748-9
三重県128118-10
岡山県152139-13
長崎県9682-14
兵庫県474454-20
北海道331308-23
福岡県401374-27
京都府209180-29
埼玉県538500-38
東京都15441472-72
神奈川県798723-75
2023年度と比較して1位希望者が最も増えたのは、【千葉県】でした。
2番目に増えたのが、【山口県】【沖縄県】となります。山口県と沖縄県は2023年度に大幅に1位希望者の数が減っていたのですが、今年度は地元の出身大学者の県内病院の受験が多いなどでかなり盛り返してきているようですね。
一方で、1位希望者の数が2023年度と比較して、最も減ったのは【神奈川県(75名減少)】、【東京都(72名減少)】、【埼玉県(38名減少)】、【京都府(29名減少)】となっています。
あくまでも1位希望登録者の数なので、決して不人気エリアになったわけではありません。
では、次は募集定員数に対して第1希望者の人数での充足率を見ていきましょう。

募集定員数に対して第1希望者の充足率

都道府県 2023年度
定員数
2024年度
定員数
2024年度
充足率
大阪府647631130.0%
東京都12431230119.7%
兵庫県410402112.9%
愛知県570555111.5%
埼玉県448450111.1%
神奈川県666667108.4%
広島県20720696.6%
沖縄県16016095.6%
千葉県49348095.4%
奈良県12612191.7%
充足率TOPは、なにわ魂炸裂の【大阪府】が圧倒的で130%となっています。
次が、【東京都(119%)】、【兵庫県(112%)】、【愛知県(111%)】、【埼玉県(111%)】、【神奈川県(108%)】となります。
安定の主要都市エリアですね。やはり、都市エリアの人気は衰え知らずですね。
次は、都道府県別の募集定員数の増減を見てみましょう。

都道府県別の募集定員数の増減

都道府県 2023年度
定員数
2024年度
定員数
2023年度からの
定員数の増減
鹿児島県1451549
静岡県3043106
群馬県1441473
埼玉県4484502
長崎県1441462
山梨県81832
神奈川県6666671
三重県1641651
福島県1721731
宮崎県1061071
徳島県74751
沖縄県1601600
広島県207206-1
秋田県106105-1
島根県7574-1
大分県107106-1
高知県9291-1
山形県117116-1
山口県131129-2
鳥取県8179-2
福岡県413410-3
滋賀県126123-3
富山県109106-3
佐賀県8481-3
香川県104101-3
福井県8986-3
岩手県122119-3
長野県168164-4
岡山県197193-4
熊本県143139-4
和歌山県125121-4
奈良県126121-5
岐阜県187182-5
石川県133128-5
愛媛県139133-6
栃木県193186-7
兵庫県410402-8
宮城県227219-8
京都府258250-8
青森県152144-8
新潟県229219-10
茨城県247235-12
東京都12431230-13
千葉県493480-13
北海道437423-14
愛知県570555-15
大阪府647631-16
合計数10,89510,724-171
2024年度の定員数合計は10,724枠で、2023年度比べるとなんと171枠減っています。
今回、最も定員数が減ったのが、なにわ魂 【大阪府】16枠減です。
【愛知県】15枠、【北海道】14枠 、【東京都】13枠、【千葉県】13枠と都市部エリアの枠減少が顕著になっています。
「大阪府の16枠はどこの病院で減ったのか」「どこか特定の病院大きく減ったのか」ちょっと気になりますね。
ですよね。私も気になって、眠れなくなってしまったので、寝ないで1病院ずつ比べてみました。
大阪府内で88プログラム(大学病院や大規模市中病院では、小児産婦プログラムなどがあるので1病院で複数プログラムを持っています)のうち、26プログラムで定員数が減っていました。
都市部の定員数を減らされている理由はあるのですか?
元々、研修医の偏在是正の為に募集定員倍率を2025年度に約1.05倍までに縮小するということが厚生労働省により決められているので、次年度も都市部エリアの定員枠は減少していくことになります。
‥‥😭

まとめ

次年度以降のマッチング対象者の方向け

中間公表の結果から都市部の競争倍率は今まで同様に高いということが想定されるので、
現在5年生や4年生の学生さんは、早めに行動をすることが重要です。
第一希望病院のマッチングを目指すならば、病院情報の収集(資料請求、WEB説明会、病院紹介動画視聴など)、病院見学をすることを強くオススメします。
早く始めるに越したことはありません。

現6年生・既卒生向け

中間公表の結果で不安になる必要はありません!今までやってきたことを信じましょう!!
万が一、アンマッチになった場合でもシーメックでは「2次募集病院情報の配信」や「2次募集相談窓口」を設けますのでご安心ください。マッチング結果発表直前には、マッチした場合・アンマッチの場合の「結果発表当日の動き方セミナー」も開催予定です。

次回は10/24(木)のマッチング結果発表データを元に次年度以降に向けてのアドバイスを掲載します。

C-MEC コンサルタント

おタカさん:コンサルタント歴15年。
サッカー大好き。デスクにエナジードリンクが常時3本(心配)口癖は「確かに」

 

マチコさん:コンサルタント歴2年。
マッチングについて、日々勉強中!アニメ好き。アキバでの目撃情報多数。

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