
内科専攻医を考えた時期ときっかけを教えてください
“父のクリニックを継ぐ”内科は早くに決めるも、サブスペで悩み続けて見学を逃す
私は初期研修2年目9月の時点で、病院見学はゼロでした。見学を逃してしまった理由は、進みたい診療科を決めきれていなかったことです。私の実家は東北地方にあり、そこで父が一般内科クリニックを営んでいます。いずれはそのクリニックを継ぐ予定があるため、「内科に進む」という大きな方向性は早くから固まっていました。
ただ、腎臓内科・呼吸器内科・循環器内科・消化器内科など、どのサブスペシャルティを選ぶかまでは決めきれず、初期研修中はローテーションに集中するばかりで、気がつけば病院見学を始めるタイミングを逃していました。
“遅すぎた”と不安をかかえながらの情報収集
当時の私は、次のような不安を抱えていました。
「進むべきサブスペが決めきれない」「病院見学のタイミングを逃してしまった」
不安は募るも、何もせず、はっきり言って、かなり出遅れたと思います。この時期は、1次募集登録が間際のタイミングで、まわりの同期はすでに病院見学や面接準備を進めていました。私自身、「もう遅すぎるかもしれない」と思いながらも、ひとまず情報収集から始めることにしました。
医学生時代から憧れ続けた東京勤務
「東京で多様な患者や症例に触れ、医師としての経験を積みたい」
実は、そのような思いを医学生の頃から抱き続けていました。初期研修のマッチングでも、東京の病院を第1志望に順位登録していましたが、倍率の高い病院ばかりを選んでしまい、結果はアンマッチ。やむを得ず、地元の大学病院で初期研修を受けることになりました。
初期研修が始まってから、「この環境だと何か変わるかもしれない」と思うこともありましたが、結局、東京で経験を積みたい気持ちが消えることはなく、逆に高まり続け、時間だけが過ぎていったのです。
「今動かなければ、もう出られないかもしれない」
そして初期研修2年目9月。「このまま地元で専門研修に進んだら、もう二度と東京に出る機会はないかもしれない。今を逃したら、ずっと地元に残る人生になるのではないか」そんな思いが頭をよぎりました。
一気に東京が遠のいていく感覚に襲われ、ようやく焦りが現実味を帯びてきたのです。決断を先送りしてきた私にとって、この焦りこそが転機となりました。
「自分から動き出さなければ、何も変わらない」。そう腹をくくり、進路について本気で向き合い始めたのが、このときです。
メックステーションを選んだきっかけを教えてください
「東京 後期研修 内科」そんなインターネット検索で転機が訪れる
「地方出身の私には、つながりもなければ事情もわからない。どうしよう」
そんな不安を抱えながら、東京の専門研修プログラムを探し始めました。
とはいえ、どこから手をつければいいのかまったく分からず、とりあえず、「東京 後期研修 内科」などのキーワードでインターネット検索をくり返しました。そこで目に留まったのが、『メックステーション』でした。
サイトを見た中で、『メックステーション』は若手医師、特に研修医や専攻医の支援にも力を入れているように感じて、とりあえず登録してみました。ちなみに、同じタイミングでいくつかの医師向け転職支援サービスにも登録し、並行して病院探しをしました。
メックステーションのキャリア相談を利用しましたか
専門研修に特化したコンサルタントが徹底サポート
私は東京の病院事情がまったくわかりません。そのこともあって「とにかく一度、話を聞いてみよう」との軽い気持ちで『メックステーション」のキャリア相談に申し込んでみました。登録から数日後、電話面談で対応してくださったのが、専門研修プログラムに特化したコンサルタントの方でした。他社は担当がいなかったのですが、『メックステーション』は最初に対応してくれた担当コンサルタントがその後の応募・面接・採用決定まで、すべてを一貫してサポートしてくださいました。
専門医の将来を見据えつつキャリアの希望をすり合わせた
私は、「やっぱり医師キャリア序盤のうちに、一度は東京で働いて基礎を強固にしたい」という思いと、「診療科はまだ迷っているけれど、とにかく内科で経験を積みたい」との希望を率直に伝えました。
また、「医局に入らず、市中病院で学びたい」といった要望も共有し、その理由のひとつとして「将来的に、父の一般内科クリニックを継ぐ可能性があること」もあわせてお話ししました。
一通り私の希望を聞いてくださったあと、担当コンサルタントは東京の内科専門研修プログラムの状況について、丁寧に説明してくれました。
事情通のコンサルタントが東京のプログラム応募状況を共有してくれた
印象的だったのは、担当コンサルタントの次の説明でした。
「出遅れてはいるものの、まだまだチャンスはあります。ただし、東京都内の内科はシーリング(地域・診療科ごとに設けられた専攻医の採用上限制度)も考慮する必要があります。万全を喫するためにも、1次募集で決めたいところです」
続けて私は、「自分でも調べてはみたのですが、まだ病院見学を受け付けているかどうか分からなくて……」と正直に打ち明けもしました。
すると、コンサルタントは次のように説明してくれました。
「確かに、わかりにくいところもあると思います。しかしご安心ください。私たちは、各専門研修プログラムの担当者と直接やりとりをしていて、空き状況や見学者数などの最新情報を随時共有していただいています。現状でも、まだ見学を受け付けている病院は複数あるので、急いで動き出せば十分間に合うと思いますよ」
続けて、「後日、ご紹介する専門研修プログラムの中には、専攻医になってからサブスペシャルティを選び直せるものも複数あると思います。なので、診療科がまだ決まっていなくても大丈夫ですよ」と励ましてくれました。
さらに、「このプログラムは今からでも見学できそうです」「こちらも、すぐに動けばこちらも選考に間に合います」と、現実的かつ実行可能な選択肢を具体的に提示してくれました。
相談の最後、数日以内に具体的なプログラムの求人をいくつか紹介していただくことになりました。
メックステーションの求人の質や量はいかがでしたか
東京都内・内科プログラム8件の求人が届いた
キャリア相談から数日後、内科専門研修プログラムの求人情報が8件届きました。いずれも東京都23区内の市中病院でした。
基本的にどの求人も、専攻医になってからサブスペシャルティを選べる柔軟な体制を備えており、「内科には進みたいが、専門はまだ決めきれていない」という自分の状況にもぴったりの内容でした。
さらに、担当コンサルタントからは「1次募集でできるだけ決めたいので、なるべく多めに応募したほうがいいと思います」とのアドバイスがありました。それを踏まえたうえで、私は届いた8件の求人のうち、4件に応募しました。
応募・内定のサポートはいかがでしたか
都内4病院のすべてで内定を獲得
応募した4病院は、いずれも診療科や雰囲気が異なる内科系プログラムでした。担当コンサルタントからは、それぞれの病院の特徴や求める人物像をもとに、私の経歴や志望動機と照らし合わせながら、履歴書や提出書類の内容を細かく調整してくれました。
また、私の“将来的に父の内科クリニックを継ぐ予定がある”という事情について、コンサルタントから「面接ではあえて触れない方がよいでしょう」とアドバイスがありました。こうした配慮も含めて、相手先に合わせた戦略的な面接対策を一緒に進めてくれたことを覚えています。
他のコンサルタントのサポートとして、面接前の自己分析や、日程調整などもしてもらえました。そうして、有休を活用して見学・面接を実施。結果として、面接を受けた4病院すべてで内定をいただくことができました。
最終的には、コンサルタントと相談のうえ、各病院の特性や将来の進路との相性を比較しながら、最も自分に合っていると感じた病院を選びました。
メックステーションの満足度はいかがでしょうか
登録から数カ月で順調に採用が決まった
だいたい11月後半だったと思いますが、“E病院採用”の連絡が入りました。『メックステーション』に登録してから数カ月で採用が決まり、振り返ってみても順調だったと思います。
E病院は、東京23区内の中心部に位置し、呼吸器内科や腎臓内科など、サブスペを柔軟に選べる環境が整っています。いずれの診療科も症例数が多く、プログラムの実績や指導体制も十分で、入職後も安心して研修に臨めると感じました。
給与面は特別高いわけではありませんが、条件としては十分に納得できる内容でした。
また、大学病院のような医局人事に縛られず、自分の意思で研修内容を組み立てられる点も、大きな決め手のひとつです。
現在は専攻医2年目になっていますが、充実した毎日を過ごしており、E病院を選んで本当によかったと実感しています。
担当コンサルタントの一言
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