マッチング完全ガイド

マッチング活動を頑張っているあなたへ、先輩からのスペシャルアドバイス

先輩の声先輩の声

初期研修医・専攻医である先輩に「今、ご自身のマッチング活動を振り返って『後輩のために』アドバイスするとしたらどのようなことがあるでしょうか?」―― そうお願いして全国から集まってきた先輩の声。実際に経験したからこそわかる「リアルなアドバイス」をお届けします。

病院の選び方『このポイント』で見る

研修病院の『人』を見よ!

同期や働く上司は大切。ブランド志向で病院を選んでも「プライドの高い人たちばかり」ということもあります。今いる研修医が、どこの大学の出身かをチェックしたほうがいいと思います。また、市中病院だと、科によって医師の所属大学(大学医局)が違うことが多々あるので、チェックしておくといいと思います。 関東・市中・初期研修2年目
実際に奇譚なく質問ができる、同大学出身の先輩がいる病院を選ぶことも重要なポイントの1つだと思います。 信越・市中・専門研修1年目
希望する病院の先輩に意見を聞くことが非常に大事。現状だけでなく、自分が入る頃に指導力のある上の先生方が病院を異動になっていないかどうかを確認するのも大事です。 東海・市中・初期研修2年目

『研修プログラム・研修体制・教育体制』を見よ!

相互教育の場やサポートチーム、病棟体制など、医者が一人でできない部分について既にシステムがあるかどうかをしっかり確認しておくことが重要。 近畿・市中・専門研修1年目
病棟担当制か主治医制の病院かどうかを確認しておくことが重要です。「1週間に1日も休みがない」という事になると、人によっては仕事の質を向上できずに苦しむことになります。 東海・市中・初期研修1年目
1年次のローテーションなどに希望が通らず、人事課により決定されてしまうケースがあるので、確認したほうがいい。プログラムが同じでも、回る研修科の順番によって印象や習熟度が変わってしまう。 関東・市中・初期研修1年目
当直回数と研修医の数との相関関係を見たほうがいい。告示されている回数よりも多い場合や、告示されている回数ほど入れない場合などがある。 関東・市中・初期研修1年目
当直の体制は確認しておくとよいと思う。当直時に救急医が1人以上、常に近くに居てくれれば不安はないだろうが、病院によっては救急医はおらず、内科医、外科医も病院に1人ずつで、電話しないと顔を出さない病院もあるらしい。上級医が近くにいる病院のほうが、こなすだけにならないと思う。 関東・市中・初期研修1年目
手技や症例の件数を意識していたが、実際には数よりも1件から学ぶことも多い。慣れが必要な手技と、1回でも丁寧に学ぶべき手技との2つを、どのように、どんな指導体制・バックアップでどれだけ学べるかを見ておく必要がある。たとえば、採血やラインキープは数をこなす必要があるが、CVは件数をたくさん学べても、「数打てばあたる」的に身につけるより、丁寧に1回ちゃんと入れられるほうが大切ではないかと考えるようになった。 関東・大学・初期研修2年目

『病院自体の情報』を見よ!

その病院で自分が進みたい科がどれだけ充実しているかはもちろん大事ですが、初期研修だからこそ「ほかの科がどのように関わっているか」「どのようなことを行っているか」を学ぶことができます。 九州・市中・専門研修1年目
地域におけるその病院の位置づけや院内で活発な医局などを確認する。 中国・大学・初期研修1年目
たすき掛けの外病院(協力型病院)になっている病院の情報は、しっかり把握しておくことが重要です。 東北・市中・初期研修1年目
関連の大学病院からたすき掛けで研修医が来る場合、その人のほうが優先されてしまうことが多々あるので、その点は事前に確認しておいたほうがいい。 東海・市中・初期研修1年目

『生活面(QOL)・福利厚生』を見よ!

ある程度のQOLを確保することに後ろめたさを感じてはいけない。厳しい環境だからといって、必ずしも自分にとっていい環境とは限らないです。厳しいところに行ってドロップアウトした人を何人か知っているし、忙しすぎて勉強したいことに十分に時間をさけなくて困ってる人もいます。 関東・市中・初期研修1年目
夏休みの期間やボーナスの有無は、確認したほうがいい。意外と想像していたことと違うことが多い。 沖縄・市中・初期研修1年目
学会や勉強会への参加に関して、どのぐらい助成してくれるか、また、研修医室に置いてほしい本などを購入してくれるかなどを、先輩に聞いておこう。 関東・市中・初期研修1年目
自分がほぼ1年中その病院にいるわけなので、スキルスラボの有無、施設の綺麗さ、売店の充実度などは確認しておいたほうが良いと思います。いくらプログラムや疾患数に恵まれていても、勤務環境が悪いと一気に士気が落ちるので、忘れがちですが意外と重要です。 関東・大学・初期研修1年目
診療科にもよるが、平均的な帰宅時間、土日が原則勤務など、聞きにくくてもそういうことは事前にきっちりと確認しておく。 関東・市中・初期研修1年目
研修医室が、上の先生の医局と別の部屋かは意外と重要。あと研修医が寝られるベッドやソファがあればいいのにとよく思うので、それも意外と大事。 関東・市中・初期研修1年目
研修医のメンタルが崩れそうなときに、診療科を越えて上級医が相談に乗る・守ってくれる環境が整っているかをみる。 東北・市中・初期研修1年目

『病院見学』のススメ

病院見学は行きたい病院だけでなく、有名病院、誘われた病院など、いろいろな病院を見ておくとよい。研修医がたくさんいる病院を希望している場合でも、小規模病院のいいところ・あまり魅力を感じないところを見てから希望するのと、イメージだけで決めるのとでは大きな差がある。どんな病院であれ利点と欠点があり、自分が希望する病院の欠点を理解したうえでマッチングに臨むと、その欠点を自分がどうカバーするかが意識できる。 東北・大学・初期研修2年目
自分の志望科以外に、いわゆる内科のメジャー科の見学に行っておくと、その病院の雰囲気をつかみやすいかもしれません。また、その病院のレジデントに「ほかの病院はどこを考えたか」を聞くと、かなりいろいろなことがわかると思います。 関東・市中・専門研修1年目
見学の時に対応してくれた、研修医や指導医、プログラム責任者などの先生に関しては、名前を必ず覚えておくようにしましょう。 関東・市中・初期研修1年目
見学生を受ける立場になると思うのは、コミュニケーションが苦手でも、しっかりと聞こえる声で挨拶、受け答えをして積極的に質問する姿勢をもつことが大事かと思います。 関東・市中・初期研修2年目
見学が終わった後に食事会や飲み会などを準備してくれる病院があるので、その時は売り込みのチャンスであると同時に、研修医同士の絆の深さやチームワークや、病院では言えなかった本音の部分を知るチャンスなので、可能な限り参加したほうがいい。 関東・大学・初期研修2年目
通常勤務が終わってからの時間外などを見ることで、より2年間の研修をイメージできるので、病院見学は24時間以上する(当直、その後の寝るところなど)のがおススメです。 東北・市中・初期研修2年目
実際の診療パートナーは医師よりも看護師さんになるため、看護師さんの雰囲気チェックが大事。 関東・市中・専門研修1年目

3年目『専門研修』の事も考える

将来専門研修をしてみたい病院や気になる病院の近くで初期研修をすると、忙しい研修中でも病院見学に行きやすいため、メリットは大きいと思います。逆に言えば、初期研修が始まると学生の頃とは違って見学に行く時間がないので、その事を考慮したマッチング活動にしたほうがいいです。 関東・大学・初期研修1年目
ひとまずは初期研修の2年間を終える段階で、どの程度の実力をつけていたいのかを考えて病院を探したほうがいいと思う。特に専門(後期)研修以降の診療科が決まっているなら、そこにつなげられるような知識を得られたり、手技ができる所というポイントで探すべき。 四国・市中・初期研修1年目
仕事に慣れてくる頃には、後期研修のプログラム受付まで時間が長くは残っていないので、とにかく学生のうちから早く情報を仕入れて、研修が始まったら早めに見学に行ったほうがよいと思います。 関東・市中・初期研修2年目
3年目にどうする人が多いのか、見学に行った際に聞いたほうがいい。 関東・市中・初期研修1年目
希望の病院が専門(後期)研修の基幹病院の場合、自分の志望科と関連がありそうな科の医師や雰囲気は必ず確認しておくべき。実際残ることになった場合は、必ずその科の先生にコンサルトする機会が出てくるため。 中国・市中・初期研修2年目

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