専攻医インタビュー

【大阪/和泉市立総合医療センター→消化器内科専攻医インタビュー】当直が月2回?QOLが安定しつつ内視鏡の経験も積める市中病院の魅力とは

【 川崎 雄平 医師 】
出身地:大阪府
内科専攻医3年目
卒業大学 山梨大学
2019年  和泉市立総合医療センターで初期研修を行う
2021年  和泉市立総合医療センターで内科専門研修を行う

消化器内科のやりがいに惹かれ、専門を絞った

── 川崎医師は現在、消化器内科で研修中ですね。いつ頃、どのような理由で専門を決めたのでしょうか。

川崎医師: 初期研修に入るときから興味はあったのですが、当時はまだ内科全般に興味が分散していて、決めきれていませんでした。 消化器内科に絞ろうと決心を固めたのは、初期研修2年目の終わりごろです。

主な理由は2つありました。1つは、実際に患者さんに対して内視鏡検査を行ったりしたり、治療を施すなかでやりがいを感じたこと。 もう1つは、徳洲会グループならではかと思いますが、系列病院の応援のために派遣される「離島研修」で、消化器の先生にいろいろ教えてもらえたことです。現場でテキパキと動き回る先生の姿を見るうちに「こんな医師になりたいな」思い惹かれていきました。

内科の種類の多さが魅力で、専門研修も同じ病院に残った

── 専門研修先として、初期研修先と同じ和泉市立総合医療センターを選んでいますね。そのまま残ろうと思った理由は?

川崎医師: うちの病院は内科系も各科が揃っていて、それぞれの専門分野に多くの先生がついています。幅広くさまざまな疾患を扱っているという意味で、内科全般を学ぶのに理想的な環境だと思い、専門研修でも残ろうと思いました。

── 他の病院を検討したり、実際に見学に行ったりしたこともあったのでしょうか?

川崎医師: ここの内科で残ろうと前々から思っていたので、他の病院の見学には行かず決めました。

外来がない日は9時〜17時まで内視鏡検査を担当

── 専門研修に入って、裁量が増えたかと思います。川崎医師の専門研修における1日の流れを教えてください。

川崎医師: 外来がある日は、基本的に朝7時すぎに病院に来て、病棟を一通りまわり、9時前〜13時まで外来をスタート。13時〜17時まで内視鏡検査をしています。
外来がない日はもっとシンプルです。朝7時すぎに病院に来て、病棟を一通りまわり、9時前〜17時まで内視鏡検査をしています。緊急の案件がない限り、17時すぎくらいで帰れます。当病院は主治医制で、多いときでも担当患者は10名弱くらいの状況です。
1日にこなす内視鏡件数は、平均して胃カメラが8〜10件、大腸カメラが4件くらいです。

── ちなみに、病院の立地はいかがでしょうか。

川崎医師: 便利な立地だと思います。ちょっとしたショッピングは、車で10~15分走れば大型ショッピングモールに行けますし、電車で15分~20分ほど移動すれば、大阪市内の駅ビルを利用できます。

疾患ごとに科が細分化されているので専門分野に集中できる

── 和泉市立総合医療センターで研修をしてよかったことは?

川崎医師: 他の病院を知らないので比較はできないのですが、医者の数が多いところはメリットだと思います。科も多く(標榜科33科)、疾患ごとに細分化されているので自分の専門分野に集中できます。何か聞きたいことがあれば、その専門の先生に聞けば詳しく教えてもらえる環境です。

消化器以外の疾患に対応することはあまりありません。当直のときに見る機会はありますが、基本的には専門の先生が診ます。ただし、専門科以外のローテ希望があれば相談にも乗ってもらえそうですし、柔軟に調整してもらえると思います。大学医局と違い、科の隔たりが薄いのは市中病院の良さだと思います。

── 働きやすさや、プライベートとの兼ね合いはいかがでしょうか。

川崎医師: 当直は多くて月2回です。比較的少ないので、プライベートとのバランスを保ちやすいと思います。消化器内科の医師同士で、相談しながら担当日を割り振ります。お休みも相談次第でとれる環境ですよ。できるだけプライベートも充実させようという雰囲気があります。

3年目ながら、患者さんの命を救えたという実感を得られた

── これまでで印象に残っている治療や症例などがありますか?

川崎医師: 夜間オンコールで「高齢患者さんが病棟で吐血しています」と言われました。内視鏡検査をしたら、胃の中が血まみれで胃潰瘍からの出血だと判明。それを一人で止血できたときは、患者さんの命を救えたという実感がありました。

がん患者さんに外来で化学療法を提供することも多くあります。ある胃癌の患者さんは、進行がんで手術療法は不可能と言われていました。でも化学療法が奏功して腫瘍が小さくなり、切除することができたんです。これも個人的に印象深い経験です。
3年目でありながら、色々な患者さんを任せてもらえて、貴重な経験ができていると感じます。

まとめ

今回は、内科研修医として後期研修中の川崎先生にお話を伺いました。研修先を選ぶ際のポイントが見えてきたのではないでしょうか。
専門分野に合った研修先を選べると、キャリアの土台を効果的に作ることができます。充実した経験を積めるよう、参考にしてみてください。

専攻医・シニアレジデント研修時の処遇

募集人員
定員 3名
勤務時間
8:30 ~ 17:00
当直
2~4回/月
給与
3年目 950万円
4年目 1000万円
5年目 1050万円
備考
内科としては187床となり、病院全体としての病床数は307床となります。

 

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