専攻医インタビュー

【大阪/岸和田徳洲会病院→内科専攻医インタビュー】循環器内科と消化器内科の専攻医に聞いたサブスペを決めたタイミングと働き方について

【 山本 雅貴医師 】
出身地:滋賀県
卒業大学:高知大学
2020年 名古屋徳洲会総合病院 初期研修
2022年 岸和田徳洲会病院 専門研修(消化器内科) 

【 阿部 尚子医師 】
出身地:愛媛県
卒業大学:愛媛大学
2021年 岸和田徳洲会病院 初期研修
2023年 岸和田徳洲会病院 専門研修(循環器内科) 

ローテーションで内視鏡をやったところ、どっぷりハマった。

── お二人にお聞きします。専門領域を選んだ決め手とタイミングは?

山本医師: 私はもともと手術への興味が薄く、内科的な考え方が好きで医師を目指しました。ただし、まったく手技がないのも違うので「手技もある程度身につけたい」と漠然と思っていたところ、手技がバランスよくできるという意味で、消化器内科や循環器内科に興味を持ち始めました。 そんな頃、1年目の4月に消化器内科のローテーションで内視鏡を経験した時にすごく楽しくてどっぷりハマりました。そこから消化器内科志望になりました。

── 阿部医師はいかがですか?

阿部医師: 私は父が循環器内科である影響で、中学生時代から心臓に興味がありました。なので、もともとは心臓血管外科志望だったのですが、大学に入学した頃から、女性医師の働き方を考えると内科の方に進みたいなと思い始めます。それでも心臓に関わるような科に行きたいということで、最終的に循環器内科を専攻するようになりました。

「ここなら幅広い疾患にまんべんなく触れられる」と思って、研修先を選んだ。

── お二人が研修先を岸和田徳洲会病院に決めた理由は?

山本医師: 初期研修は名古屋徳洲会総合病院で受けていましたが、同じ場所で続けるよりも1回外に出ようと思いました。 岸和田徳洲会病院のことは、大学の先輩が在籍しているのでよく知っていました。離島研修があるところや、ESD・ERCPの案件が多く手技に関しても学びが多いという点で魅力を感じましたね。名古屋徳洲会総合病院では、ERCPは多数やっていたものの、当時はESDの件数が多くなかったのです。ならば岸和田徳洲会病院のほうが経験を積めると思いました。

── 阿部医師はいかがですか?

阿部医師: 私は初期研修から岸和田徳洲会病院にいます。
前提として関西の病院で探していました。学生の時にレジナビに参加して、循環器内科で有名なこと、救急の件数が多いことを知って興味を持ちました。ここなら幅広い疾患にまんべんなく触れられると感じ、決めました。

毎年3ヶ月間は総合診療科を回る決まりがある。

── 山本医師にお聞きします。専攻医の研修はどういった内容でしたか?

山本医師: 1年目のうち9ヶ月は岸和田にいて、3ヶ月は僻地研修を受けていました。
僻地研修では新潟県にある山北徳洲会病院に行っています。消化器内科として週に1〜2回内視鏡をしつつ、主には外来病棟で内科医をしていました。

岸和田徳洲会病院にいたときは、3ヶ月総合診療科を担当し、幅広い症例を診ていました。病院の決まりで1年につき3ヶ月は総合診療科で経験を積むことになっているのです。
2年目も同じバランスで、9ヶ月は岸和田徳洲会病院、3ヶ月は札幌東徳洲会病院で主にIBDに関する研修を行っています。
今はちょうど札幌にいますが、4月から岸和田に戻る予定です。

── 消化器内科での業務内容を教えてください。

山本医師: 基本的には外来・入院の対応と、内視鏡があります。あとは当番制で、消化器内科として救急対応をすることもあります。また、病棟内で発生した他科の患者さんの消化器疾患を診ることもあります。当番にあたる日も、病棟回診と内視鏡検査は随時おこないます。担当患者は、5〜10人くらいで変動するイメージですね。 当院には、消化器内科の先生が約30人いて、他の病院と比べると内視鏡検査の件数がかなり多いと思います。

岸和田徳洲会病院には、幅広い分野の症例が揃うので、興味の幅がどんどん広がります。ESDも、何年目からという決まりはなく、すぐに挑戦できました。既に10件くらい担当できています。勉強したいことが他にも山のようにあって、時間が足りないし体が追いつかないくらいの気持ちです。

治療方針などで困ったことがあれば横の連携で助けてもらえる雰囲気。

── 1日のスケジュールや働き方について教えてください。

山本医師: 朝からずっと内視鏡に入っている日は、まず7時頃に出勤して病棟患者の回診をします。8時からカンファレンスがあり、9時から内視鏡業務が始まるというかたちです。お昼休憩を挟んで、午後も、検査予約分が完了するまで内視鏡検査を回し続けます。だいたい17時には検査を終えて、自分の病棟業務にあたることができます。19時くらいには帰れることが多いです。

通常勤務は、基本的には月曜から土曜の午前まで。休みをとりたいときには柔軟に調整でき、もちろん平日に休むことも可能です。当直は月に3〜4回くらい。当直明けは、必要な処置があれば日勤時間に対応しますが、基本的には早めに帰るように言われます。
夜間のオンコールは呼ばれる医師が決まっていて、自分の患者さんに何かあっても、担当の先生が対応してくれるかたちです。ずっとソワソワしていないでいいので、安心感があります。

基本的に、カテーテル業務が多い。研修医の指導をすることも。

── 阿部医師の場合、専攻医の研修はどういった内容でしたか?

阿部医師: まず、4月〜6月に僻地研修として屋久島徳洲会病院に行きました。岸和田に戻ってきてからは、山本先生が言っているように毎年3ヶ月間は総合診療科を回る決まりがあるので、総合診療科に入りました。私の場合、循環器内科で学べたのは1年目の後半6ヵ月ですね。
2年目からの動きはまだ決まっていません。ただ、残りの2年で関連病院に9ヶ月行くことになっています。その行き先は現在考え中です。

── 循環器内科での業務内容を教えてください。

阿部医師: 今の担当業務は、総合内科の外来と、循環器疾患の救急対応です。呼ばれたら走って駆けつけています。あとは自分の担当患者のカテーテルを行うことですね。午後の時間外診療を研修医の先生たちが担当しているので、その指導に入ることもあります。

患者さんは20〜25名くらい。主治医制で、7〜8名の医師で担当しています。
基本的に、カテーテル業務が多いです。私は島に行っていた期間もあるので、同期よりも経験数は少なめ。独り立ちできるようにもっと経験を積んでいこうと思います。

自分の希望に合わせて働き方をデザインできる。

── 1日のスケジュールや働き方について教えてください。

阿部医師: 朝は7時半までには来て、1時間ほどで病棟回診をします。8時半から11時半まで外来を担当します。いろいろな作業があって完全に終わるのは13時や14時。その後、手が空き次第カテーテル、もしくは後輩の時間外診療の指導をします。19時くらいには帰れることがほとんどです。
当直は週に1回あるかないくらいですね。当直明けは、残ってもパフォーマンスが落ちるので、しっかり帰ろうという空気があります。上の先生たちも帰るので、私も帰りやすいです。
オンコールは電話をかけやすい若手に飛んでくることが多いので、電話があったらとりあえず駆けつけています。夕方、当直帯になると当直の先生に交代できます。
なお、4月からは日中のオンコールは当番制になる予定です。

休みはとりやすい環境ですが、個人的に、循環器内科にいる間はなるべく休まないと決めています。カテーテルに入って経験を積めるチャンスだからです。だから、なるべく総合診療科にいる期間に休むよう調整しています。でも、自分の希望に合わせて働き方をデザインできますよ。

小さなことでも質問できるし、気軽に相談に乗ってくれる雰囲気。

── お二人にお聞きします。科の雰囲気や他の医師との関わりはそれぞれどうですか?

山本医師: ワイワイとにぎやかにやっています。患者さんの症例について議論したり、質問したり。主治医制ですが、新入院の方についてはカンファレンスで話すので、患者さんのことはチームみんなで把握している状況です。治療方針などで困ったことがあれば横の連携で助けてもらえます。
手技が多い内科なのでどうしても不安がある中、バックアップ体制はとても充実しています。小さなことでも質問できるし、気軽に相談に乗ってくれるのでとても心強いです。

阿部医師: 科の中でも専門領域ごとに細かく分かれているので、症例としてはまんべんなく見ることができます。みなさん結構忙しく、緊急の案件があることもあるので、全員でカンファレンスをやれることは珍しいくらいです。
私は将来的には不整脈をやりたいと思いますが、今は将来にとらわれずにいろいろな症例を見ておきたいと思っているので、いい勉強ができる環境だなと思います。

インプットとアウトプットを繰り返しながら自然にスキルアップできる環境。

── 最後に、研修を通して実感した、岸和田徳洲会病院のおすすめポイントを教えてください。

山本医師: 当院は、研修だけでなく「応援」というかたちで外部に出る機会があります。島に一人で行くなどなかなか珍しいプログラムに参加できて、責任感を培えるのが特徴です。勉強したことを外で活かせるので、インプットとアウトプットを繰り返しながら自然にスキルアップできますよ。 ワークライフバランスも良好で、仕事も家族も大事にできる環境です。家庭の都合に合わせて休みがとれるのもいいところ。病院の立地も、生活環境が整っている暮らしやすいエリアです。 自分から積極的に動ける方は、しっかり見返りが得られる環境だと思いますよ。いろんなことに挑戦したいという意欲的な方と一緒に働けたらうれしいです。

阿部医師: 当院の循環器内科は、有名な先生がいることもあり、足の症例が抜きん出て多いのが特徴です。珍しい症例にたくさんあたれるので、経験を積める環境です。若手が少ない分「どんどんやっていいよ」と挑戦を後押ししてもらえるのがうれしいです。循環器内科で女性医師は私しかいないため、先駆けとなって頑張っています。
立地も良く、自転車や電車で移動すれば買い物には困りません。ぜひ見学に来てください。お待ちしています。

まとめ

今回は、内科専攻医として後期研修中の山本医師と阿部医師にお話を伺いました。研修先を選ぶ際のポイントが見えてきたのではないでしょうか。
専門分野に合った研修先を選べると、キャリアの土台を効果的に作ることができます。充実した経験を積めるよう、参考にしてみてください。

専攻医・シニアレジデント研修時の処遇

募集人員
定員 2名
勤務時間
8:30 ~ 17:00
当直
4回/月程度
想定年収
3年目 900万円~
備考
給与は当直などを含めた想定年収です。

 

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