専門研修情報

泌尿器科専門医|デリケートな健康問題に安心の医療を提供

泌尿器科専門医は、泌尿器系(腎臓、膀胱、前立腺など)の疾患や障害の診断・治療を専門とし、患者の健康を支える医師です。具体的には、尿路感染症、腎結石、前立腺肥大、膀胱癌などの多様な病気に対応します。手術や薬物療法を駆使して、症状の緩和や病気の治療に努め、患者に対して最適な治療を提供します。また、腎臓の機能評価や排尿障害の管理など、泌尿器系全般にわたる専門的な知識と技術を活かして、生活の質の向上を目指しています。

日本泌尿器科学会と泌尿器科専門医

日本泌尿器科学会の会員数は約1万人に上り、泌尿器科領域における医療の質向上と研究の発展に重要な役割を果たしています。泌尿器科専門医は、泌尿器系の疾患や障害の診断・治療を専門的に行っている医師になります。
専攻医として、4年の専門医研修を受け、日本泌尿器科学会が年1回実施する試験に合格した医師に与えられます。

都道府県別の専攻医プログラム採用人数(2024年度)

2024年度の泌尿器科専攻医プログラムの採用人数は、全国合計で343人となっています。このうち、医師の地域偏在を防ぐために、シーリング制度が適用されたエリアは2都道府県でした。

地域 採用数 シーリング対象
北海道14
青森県8
岩手県2
宮城県9
秋田県4
山形県3
福島県5
茨城県6
栃木県6
群馬県2
埼玉県10
千葉県18
地域 採用数 シーリング対象
東京都70
神奈川県20
新潟県0
富山県2
石川県2
福井県4
山梨県3
長野県4
岐阜県1
静岡県4
愛知県14
三重県5
地域 採用数 シーリング対象
滋賀県5
京都府13
大阪府22
兵庫県12
奈良県5
和歌山県4
鳥取県1
島根県3
岡山県9
広島県6
山口県4
徳島県1
地域 採用数 シーリング対象
香川県1
愛媛県2
高知県2
福岡県15
佐賀県0
長崎県5
熊本県3
大分県3
宮崎県4
鹿児島県6
沖縄県1
合計3432

プログラム基幹型の病院数

  • 専門医教育施設1,217病院(2024年8月8日現在)
  • 内、拠点教育施設は913病院

泌尿器科専門医|試験情報

泌尿器科専門医 泌尿器科専門医は、知覚尿器系(腎臓、膀胱、前立腺など)の疾患や障害の診断・治療を専門とし、手術や薬物療法など患者の健康を支える医師です。
試験日程/試験会場出願期間 最新情報は学会ホームページをご確認ください。

【2024年試験情報】
試験日程:2024年9月14日(土)
試験会場:東京国際フォーラム
出願期間:2024年4月1日(月)~5月10日(金)午後5時必着締切
受験料 55,000円
合否発表 学会ホームページをご確認ください。
合格率 93.0%
直近の合格率 2022年:92.8%
2021年:94.6%
2020年:91.6%
受験者数 2022年:264人
2021年:259人
2020年:264人
合格者数 2022年:245人
2021年:245人
2020年:242人
学会名 日本泌尿器科学会
学会URL https://www.urol.or.jp/
学会員数 9,724人
学会認定専門医数 4,155人
機関認定専門医数 2,860人
更新制度 専門医認定更新には、日本泌尿器科学会総会または各種総会への参加を含め、必要な単位の取得が求められます。
2026年度から、専門医更新テストへの合格が追加で求められるようになります。
2027年度以降は、専門医初回認定された時期によって必要な単位なども変わります。
※必ず学会ホームページをご確認ください。

※出典・参考サイト

専門研修FAQ|泌尿器科専門医に聞きました

2025年度泌尿器科専門医取得  男性医師からのメッセージ

診療科に向いている人はどんな人だと思いますか?

泌尿器科は小手術から開腹手術まで多岐に渡る外科手術と、感染症治療や抗がん剤治療など内科的加療も行います。私は外科的手術を行える診療科の中で、がん治療をやり、尿路結石や頻尿症や良性疾患などいろんな疾患に携えるなと感じ泌尿器科を選択しました。 消化器外科の方々と比べると確かに呼び出しや緊急手術の頻度は少ないかもしれませんが、若い間は外科手術とは切っても切り離せない診療科ですのである程度の体力は必要かもしれません。また、最近は女性の患者様も多いですので、女医さんの泌尿器科医は希少で喜ばれると思います。

診療科の働きやすさについて

よく泌尿器科の先生は温和の先生が多いと聞いたことがあります。病院によって多少差異はあると思いますが確かに私もそう思います。また若い間からできる手術が多くあるので、自分が手術をして実際に治った患者様を診て、この仕事をしていてよかったなと思いやすいかもしれません。

重要視される知識やスキルを教えてください

泌尿器科は外科的手術も内科的加療も行うので、特に骨盤周囲の解剖や感染症治療、抗がん剤治療など広い範囲で知識が要求されるかもしれません。また、頻尿症などでお悩みの高齢者は多く外来患者様も多いので早い段階で外来診察を行うスキルが求められます。一般的なコミュニケーション能力は必要だと思います。

専門医取得のための勉強方法・対策

使用した教材は?

日本泌尿器学 セルフアセスメント問題集、泌尿器科グリーンノート 中外医学者、泌尿器領域 画像診断の勘どころ。
セルフアセスメント問題集は病院内で印刷して紙媒体で解いたり必要な解説事項を書き写したりしていました。また通勤中などスマホがいじれる場面ではWebで同問題集を解き解答を頭に叩き込んでいました。触れたことがなかった不妊や小児疾患などはグリーンノートを中心に重要事項を叩き込むところから始めました。

実際の症例登録やレポートの対策で工夫したことは?

泌尿器科専門医に関してレポートやサマリは不要です。

専門医試験に向け、後進の医師へアドバイス

泌尿器科専門医はそこまで合格率は悪くありませんが、過去問をいざ解いてみるとびっくりする問題やみたことない領域もたくさんあると思います。直前にそういう思いをすると大変なので、早めに過去問を見ておいてこういった分野があるんだな~くらいは思っていたほうが良いですし、全く触れてない分野については問題集をいきなり解いても問題の意味すらあやふやなので基礎的事項から向き合う必要がありそうです。 ただ、よくわからずなんとなく過去問の答えだけ覚えても数年分覚えれば問題は解けるようになってくるので時間がなければそういった対応でよいと思います。


基本領域の専門医

専門医取得サポートと取得後の転職・キャリア相談

専門医資格取得後のキャリア選択:専門医資格を取得すると、キャリアの選択肢が大きく広がります。臨床の第一線で専門医として活躍するだけでなく、研究や教育の分野での活動、病院経営への参画も可能です。どの道を選ぶにせよ、自分の目標やライフステージに合ったキャリアプランを立てることが重要です。
専門医としての経験やスキルを最大限に活かすために転職を検討する医師も少なくありません。専門的な転職サポートやキャリア相談の利用が効果的です。

専門医資格を活かしたキャリアのご相談はシーメックへ

転職相談サービスでは、専門医資格を持つ医師に特化したサポートを提供いたします。一般的な転職サービスとは異なり、医療業界のトレンドや病院のニーズ、さらには特定の専門領域に強い求人情報を提供するなど、医師のキャリアに深く根ざした支援を行います。
専門医資格取得後の転職やキャリアチェンジは、個人だけで進めるよりも専門的なサポートを活用することで自分の市場価値を把握しやすくなり、スムーズなキャリア移行が可能です。

経験豊富なコンサルタントにお任せください

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主なサポート内容

  • 求人情報の提供:専門医として活躍できる病院やクリニックの求人情報を提供。自分の専門分野に合ったポジションを見つけやすくなります。
  • コンサルタントによる個別相談:希望やライフステージに合わせたアドバイスを行います。病院の選び方、職場環境の確認、勤務条件の交渉方法などもサポートします。
  • 面接対策や履歴書の添削:転職活動に欠かせない履歴書や職務経歴書の作成を手伝い、面接の練習や対策も必要に応じて実施。自分の強みを効果的にアピールできるようサポートします。
  • ライフイベントに対応した柔軟なキャリアプラン:出産や育児、介護といったライフイベントに柔軟に対応できるキャリアパスや勤務形態の提案も行います。

専門医取得サポート教材

動画学習サイト「ドクターズスタディ(ドクスタ)」では、専門医取得を目指す医師に最適なコンテンツを取り揃えています。効果的な教材で知識を深め、専門医試験合格を目指しましょう。あなたの学習をサポートするために、ぜひご利用ください。

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