専門研修情報

放射線科専門医|正確な画像診断で病気の早期発見をサポート

放射線科専門医は、X線、CT、MRIなどの画像診断技術を用いて病気や怪我の診断を行い、放射線治療にも貢献する医師です。がんの早期発見や心血管疾患の評価など、さまざまな領域で活躍し、正確な診断情報を提供します。治療計画では腫瘍への放射線量を決定し、副作用を抑えながら患者の健康を守る役割を担っています。

日本医学放射線学会と放射線科専門医

日本医学放射線学会の会員数は約1万人に上り、放射線医学の進歩と医療現場での質の向上に重要な役割を果たしています。放射線科専門医は、画像診断技術を駆使して病気や怪我の診断を専門に行っている医師になります。
専攻医として、最低3年の専門医研修を受け、日本医学放射線学会が年1回実施する試験に合格した医師に与えられます。

都道府県別の専攻医プログラム採用人数(2024年度)

2024年度の放射線科専攻医プログラムの採用人数は、全国合計で343人となっています。このうち、医師の地域偏在を防ぐために、シーリング制度が適用されたエリアは5都道府県でした。

地域 採用数 シーリング対象
北海道10
青森県5
岩手県1
宮城県11
秋田県1
山形県1
福島県2
茨城県4
栃木県5
群馬県7
埼玉県12
千葉県18
地域 採用数 シーリング対象
東京都50
神奈川県21
新潟県5
富山県1
石川県3
福井県2
山梨県2
長野県3
岐阜県3
静岡県12
愛知県27
三重県7
地域 採用数 シーリング対象
滋賀県3
京都府14
大阪府15
兵庫県23
奈良県9
和歌山県3
鳥取県0
島根県3
岡山県9
広島県5
山口県4
徳島県4
地域 採用数 シーリング対象
香川県2
愛媛県4
高知県2
福岡県16
佐賀県2
長崎県0
熊本県3
大分県3
宮崎県0
鹿児島県1
沖縄県5
合計3435

プログラム基幹型の病院数

  • 放射線科専門医総合修練機関 208件
  • 放射線科専門医修練機関 587件
  • 放射線科専門医特殊修練機関 37件

放射線科専門医|試験情報

放射線科専門医 放射線科専門医は、X線、CT、MRIなどの画像診断技術を用いて、病気や怪我の診断を行い、放射線治療患者の治療に貢献する医師です。
試験日程/試験会場出願期間 最新情報は学会ホームページをご確認ください。

【2024年試験情報】
試験日程:2024年8月23日(金)
試験会場:神戸ポートピアホテル
出願期間:2024年5月1日(水)~2024年5月29日(水)必着
受験料 44,000円(税込)
合否発表 (2024年試験)2024年8月29日
合格率 92.3%
直近の合格率 2024年:92.4%
2023年:89.6%
2022年:93.9%
2021年:93.3%
受験者数 2024年:251人
2023年:230人
2022年:247人
2021年:252人
合格者数 2024年:232人
2023年:206人
2022年:232人
2021年:235人
学会名 日本医学放射線学会
学会URL https://www.radiology.jp/
学会員数 10,377人
学会認定専門医数 4,845人
機関認定専門医数 3,303人
更新制度 5年ごとに更新が必要
※詳しくは学会ホームページをご確認ください。

※出典・参考サイト


専門研修FAQ|放射線科専門医に聞きました

2023年度放射線科専門医取得  女性医師からのメッセージ

診療科に向いている人はどんな人だと思いますか?

1つの物事にじっくり向き合うことが好きな人、解剖が得意な人が向いていると思います。また、専門医試験では、多くのモダリティに関する知識だけではなく、他科の疾患や標準治療まで理解し覚える必要があります。年次が進むと得意分野を中心に読影する先生もいらっしゃいますが、専攻医や専門医の段階ではモダリティや部位を問わず幅広く学ぶ必要があるので、色々なことに興味を持って取り組める先生ですと放射線科医としてののびしろが大きいと思います。

診療科の働きやすさについて

放射線科の中でも特に診断を専門とする医師は病棟フリーであることがほとんどで、自分の読影ペースによって勤務時間を調整できると思います。また、放射線治療を専門とする医師も、大部分の放射線治療は計画的になされることが多いのため、勤務時間を大幅に超過することはないと思います。 しかし、IVRを専門とする先生は救急症例などで呼び出しが掛かることも多く、放射線科の中でも何を専門とするかによって働き方がかなり変わってくると思います。

重要視される知識やスキルを教えてください

放射線診断と放射線治療の双方において、粗大な病変の有無だけではなく、脈管浸潤など、かなり細かい部分についても考慮する必要があります。血管の走行についても正確に把握しておく必要があるので、最も大切な知識やスキルはやはり解剖学ではないでしょうか。また、他科の先生から画像についてコンサルを受ける機会も多く、意外とコミュニケーション力も必要とされます。

専門医取得のための勉強方法・対策

使用した教材は?

「放射線治療計画ガイドライン」「画像診断の勘ドコロシリーズ」「画像診断増刊号」。
どこでも勉強ができるように、教材を1枚1枚裁断してスキャナーで取り込み、iPadに入れて持ち歩いていました。放射線科専門医試験はバイブルのような、これだけ勉強すればいいという教材はないので、全て持ち歩くと数キロ単位になってしまいます笑

実際の症例登録やレポートの対策で工夫したことは?

症例登録には大きく分けて放射線診断、放射線治療、IVRの症例があります。診断=読影については、3年間の研修期間で十分です。放射線治療に関しては研修施設にもよりますが、かなり膨らませて記載が必要かもしれません。

専門医試験に向け、後進の医師へアドバイス

私は子供がいたので時間が思うように使えず、専攻医2年目になってからすぐ専門医試験に向けての勉強を始めましたが、大部分の先生は3年目の後半、あるいは4年目に入ってから勉強を始めていた先生もいらっしゃいました。とにかく範囲が広いので、浅く広く網羅する勉強法と、新規の情報収集が重要になってきます!ちゃんと勉強していれば合格できる試験です、頑張ってください!

基本領域の専門医

専門医取得サポートと取得後の転職・キャリア相談

専門医資格取得後のキャリア選択:専門医資格を取得すると、キャリアの選択肢が大きく広がります。臨床の第一線で専門医として活躍するだけでなく、研究や教育の分野での活動、病院経営への参画も可能です。どの道を選ぶにせよ、自分の目標やライフステージに合ったキャリアプランを立てることが重要です。
専門医としての経験やスキルを最大限に活かすために転職を検討する医師も少なくありません。専門的な転職サポートやキャリア相談の利用が効果的です。

専門医資格を活かしたキャリアのご相談はシーメックへ

転職相談サービスでは、専門医資格を持つ医師に特化したサポートを提供いたします。一般的な転職サービスとは異なり、医療業界のトレンドや病院のニーズ、さらには特定の専門領域に強い求人情報を提供するなど、医師のキャリアに深く根ざした支援を行います。
専門医資格取得後の転職やキャリアチェンジは、個人だけで進めるよりも専門的なサポートを活用することで自分の市場価値を把握しやすくなり、スムーズなキャリア移行が可能です。

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主なサポート内容

  • 求人情報の提供:専門医として活躍できる病院やクリニックの求人情報を提供。自分の専門分野に合ったポジションを見つけやすくなります。
  • コンサルタントによる個別相談:希望やライフステージに合わせたアドバイスを行います。病院の選び方、職場環境の確認、勤務条件の交渉方法などもサポートします。
  • 面接対策や履歴書の添削:転職活動に欠かせない履歴書や職務経歴書の作成を手伝い、面接の練習や対策も必要に応じて実施。自分の強みを効果的にアピールできるようサポートします。
  • ライフイベントに対応した柔軟なキャリアプラン:出産や育児、介護といったライフイベントに柔軟に対応できるキャリアパスや勤務形態の提案も行います。

専門医取得サポート教材

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