専門研修情報

耳鼻咽喉科専門医|耳・鼻・喉の不調を改善し、快適な生活を支援

耳鼻咽喉科専門医は、耳、鼻、喉に関する疾患や障害の診断・治療を専門とする医師で、聴覚や嗅覚、飲み込みなどの機能を支援します。具体的には、耳鳴りや難聴、副鼻腔炎、扁桃炎、咽頭炎など幅広い疾患に対応し、手術や薬物療法、リハビリテーションを通じて患者の生活の質を向上させることに努めています。また、アレルギー性鼻炎や睡眠時無呼吸症候群などの慢性疾患にも関与し、総合的な耳鼻咽喉科医療を提供します。

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会と耳鼻咽喉科専門医

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の会員数は約1.1万人に上り、耳鼻咽喉科領域における診療の質向上と研究の発展に重要な役割を果たしています。耳鼻咽喉科専門医は、耳、鼻、喉に関する疾患や障害の診断・治療を専門的に行っている医師になります。
専攻医として、4年の専門医研修を受け、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会が年1回実施する試験に合格した医師に与えられます。

都道府県別の専攻医プログラム採用人数(2024年度)

2024年度の耳鼻咽喉科専攻医プログラムの採用人数は、全国合計で206人となっています。このうち、医師の地域偏在を防ぐために、シーリング制度が適用されたエリアは5都道府県でした。

地域 採用数 シーリング対象
北海道6
青森県2
岩手県2
宮城県7
秋田県2
山形県0
福島県4
茨城県3
栃木県3
群馬県1
埼玉県6
千葉県7
地域 採用数 シーリング対象
東京都48
神奈川県13
新潟県5
富山県1
石川県0
福井県0
山梨県0
長野県3
岐阜県3
静岡県5
愛知県16
三重県1
地域 採用数 シーリング対象
滋賀県2
京都府6
大阪府7
兵庫県11
奈良県0
和歌山県4
鳥取県3
島根県0
岡山県10
広島県5
山口県2
徳島県0
地域 採用数 シーリング対象
香川県0
愛媛県3
高知県1
福岡県6
佐賀県2
長崎県1
熊本県0
大分県2
宮崎県0
鹿児島県2
沖縄県1
合計2065

プログラム基幹型の病院数

  • 基幹施設 102件(2024年度)

耳鼻咽喉科専門医|試験情報

耳鼻咽喉科専門医 耳鼻咽喉科専門医は、耳、鼻、喉の疾患や障害の診断・治療を専門とし、聴覚や嗅覚、飲み込みなどの機能を支援する医師です。
試験日程/試験会場出願期間 最新情報は学会ホームページをご確認ください。

【2024年試験情報】
試験日程:2024年8月3日(土)9時30分~11時30分 筆記試験(多肢選択単問)
12時30分~13時45分 筆記試験(多肢選択連問)
14時15分~15時00分 小論文
試験会場:AP浜松町
出願期間:2024年4月1日より同年4月30日まで(期日厳守)
受験料 30,000円(資格審査料10,000円、受験料20,000円)
合否発表 学会ホームページをご確認ください。
合格率 85.3%
直近の合格率 2022年:88.5%
2021年:83.5%
2020年:83.9%
受験者数 2022年:260人
2021年:236人
2020年:254人
合格者数 2022年:230人
2021年:197人
2020年:213人
学会名 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
学会URL https://www.jibika.or.jp/
学会員数 11,353人
学会認定専門医数 894人
機関認定専門医数 7,609人
更新制度 ※詳しくは学会ホームページをご確認ください。

※出典・参考サイト

専門研修FAQ|耳鼻咽喉科専門医に聞きました

2024年度耳鼻咽喉科専門医取得  男性医師からのメッセージ

診療科に向いている人はどんな人だと思いますか?

耳鼻科は老若男女問わず診療をする科目です。鼻、耳、頭頸部と大まかに分かれていますが鼻だけでも嗅覚、副鼻腔炎、腫瘍…など多岐にわたります。マイナー科でありながらさまざまな疾患を相手にするため体力、応用力がある方が好まれます。

診療科の働きやすさについて

医局によると思いますが、耳鼻科は患者数がおおくなることもあります。特に頭頸部腫瘍の入院、手術に関してはハードな症例もあり、手術時間も10時間を超えることがザラにあります。 外来数もかなりありますので体力が必要になります。ただ、病院によっては働き方を考慮してもらえることが多いのも耳鼻科の特徴だと思います。

重要視される知識やスキルを教えてください

意外とオペが多いため手先の器用さが必要になります。また外来数が多いため、外来を早く丁寧に捌く力は必須になります。その辺りが将来開業を視野に入れることができる大きな特権なのかもしれません。どの科もそうだと思いますがやはり体力は必要です。他には鼻出血などで大量出血を頻回に相手にすることもあるので血が苦手ではないことも必要かもしれませんね。

専門医取得のための勉強方法・対策

使用した教材は?

「耳鼻咽喉頭頸部外科専門医過去問」のみ。
耳鼻科は公式の教材もなにもありません。過去問の問題内容と解答しか発表されません。解説はないため自分で調べる必要があります。医局によっては解きあって解答を作っているところもあります。
とにかく勉強しづらいです。教材がないので。早めから準備するに限ります。ただ、普段から臨床をしっかりやる、疑問に思ったことは調べる、プライドを捨てて上司にわからないことを聞くのは大切だと思います。チリも積もればです。

実際の症例登録やレポートの対策で工夫したことは?

医局によっては極端に不足する症例もあるため計画的に若手からアンテナを張っておいた方がいいと思います。あとで経験症例が足らずに他の病院にわざわざ見学に行っている人もいました。また、論文作成が一つ必須なため、これは急いだ方がいいです。直前でアクセプトされずに受けられない人を何人も見ました。

専門医試験に向け、後進の医師へアドバイス

合格率は低くないですが、普通に難しいです。なめてかかってる人もいますがちゃんと勉強しましょう。ここ最近方式も変わり、難化する可能性もあります。早めからやりましょう。先輩の言ってる余裕は基本的に嘘です。裏でしっかりやっています。


基本領域の専門医

専門医取得サポートと取得後の転職・キャリア相談

専門医資格取得後のキャリア選択:専門医資格を取得すると、キャリアの選択肢が大きく広がります。臨床の第一線で専門医として活躍するだけでなく、研究や教育の分野での活動、病院経営への参画も可能です。どの道を選ぶにせよ、自分の目標やライフステージに合ったキャリアプランを立てることが重要です。
専門医としての経験やスキルを最大限に活かすために転職を検討する医師も少なくありません。専門的な転職サポートやキャリア相談の利用が効果的です。

専門医資格を活かしたキャリアのご相談はシーメックへ

転職相談サービスでは、専門医資格を持つ医師に特化したサポートを提供いたします。一般的な転職サービスとは異なり、医療業界のトレンドや病院のニーズ、さらには特定の専門領域に強い求人情報を提供するなど、医師のキャリアに深く根ざした支援を行います。
専門医資格取得後の転職やキャリアチェンジは、個人だけで進めるよりも専門的なサポートを活用することで自分の市場価値を把握しやすくなり、スムーズなキャリア移行が可能です。

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主なサポート内容

  • 求人情報の提供:専門医として活躍できる病院やクリニックの求人情報を提供。自分の専門分野に合ったポジションを見つけやすくなります。
  • コンサルタントによる個別相談:希望やライフステージに合わせたアドバイスを行います。病院の選び方、職場環境の確認、勤務条件の交渉方法などもサポートします。
  • 面接対策や履歴書の添削:転職活動に欠かせない履歴書や職務経歴書の作成を手伝い、面接の練習や対策も必要に応じて実施。自分の強みを効果的にアピールできるようサポートします。
  • ライフイベントに対応した柔軟なキャリアプラン:出産や育児、介護といったライフイベントに柔軟に対応できるキャリアパスや勤務形態の提案も行います。

専門医取得サポート教材

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