専門研修情報

臨床検査専門医|検査データをもとにした信頼の医療サポート

臨床検査専門医は、血液や尿、組織などの検査結果を分析し、病気の診断や治療に必要な情報を提供する医師です。彼らは検査データを解釈し、疾患の種類や重症度を明らかにし、他の医療従事者と連携して最適な治療法を提案します。臨床検査専門医の役割は、正確な診断を支える重要なものであり、患者の健康管理において欠かせません。

日本臨床検査医学会と臨床検査専門医

日本臨床検査医学会の会員数は約3千人、臨床検査の発展と品質向上に寄与する重要な役割を果たしています。臨床検査専門医は、病気の診断や治療に必要な情報を提供している医師になります。
専攻医として、最低3年(医療機関によって異なるが一般的に3~5年程度)の専門医研修を受け日本臨床検査医学会が年1回実施する試験に合格した医師に与えられます。

都道府県別の専攻医プログラム採用人数(2024年度)

2024年度の臨床検査科専攻医プログラムの採用人数は、全国合計で18人となっています。シーリング対象外の診療科です。

地域 採用数 シーリング対象
北海道2シーリング対象外
青森県0
岩手県0
宮城県1
秋田県0
山形県
福島県0
茨城県
栃木県0
群馬県0
埼玉県0
千葉県0
地域 採用数 シーリング対象
東京都4シーリング対象外
神奈川県1
新潟県
富山県0
石川県0
福井県1
山梨県0
長野県4
岐阜県0
静岡県0
愛知県0
三重県1
地域 採用数 シーリング対象
滋賀県シーリング対象外
京都府0
大阪府0
兵庫県0
奈良県0
和歌山県0
鳥取県
島根県0
岡山県1
広島県1
山口県0
徳島県
地域 採用数 シーリング対象
香川県シーリング対象外
愛媛県1
高知県
福岡県0
佐賀県0
長崎県0
熊本県0
大分県0
宮崎県1
鹿児島県0
沖縄県0
合計180

※「-」は、都道府県に該当領域の研修プログラムが存在いたしません。

プログラム基幹型の病院数

  • 基幹施設 80件(2024年度)

臨床検査専門医|試験情報

臨床検査専門医 臨床検査専門医は、血液や尿、組織などの検査結果を分析し、病気の診断や治療に必要な情報を提供する医師です。
試験日程/試験会場出願期間 最新情報は学会ホームページをご確認ください。

【2024年試験情報】
試験日程:2024年8月4日(日)8:30-16:30
試験会場:東京大学医学部附属病院
出願期間:2024年4月1日(月)~4月26日(金)
受験料 55,000円(10%対象・消費税5,000円)、再試験受験の場合22,000円(10%対象・消費税2,000円)
合否発表 個別に合否結果を送付します。学会ホームページにも掲載します。
合格率 83.8%
直近の合格率 2022年:83.3%
2021年:83.0%
2020年:85.0%
受験者数 2022年:18人
2021年:12人
2020年:20人
合格者数 2022年:15人
2021年:10人
2020年:17人
学会名 日本臨床検査医学会
学会URL https://www.jslm.org/
学会員数 3,055人
学会認定専門医数 214人
機関認定専門医数 430人
更新制度 ※詳しくは学会ホームページをご確認ください。

※出典・参考サイト

専門研修FAQ|臨床検査科専門医に聞きました

2022年度臨床検査科専門医取得  男性医師からのメッセージ

診療科に向いている人はどんな人だと思いますか?

個々の症例に対する学問的追求を時間をかけて行いたい人に向いています。また、精度管理における数学的な知識や、血液検査・一般検査などの形態学的なセンスなど求められる適正が多岐に亘りますので、自身の適正を活かせる領域に特化することも可能です。

診療科の働きやすさについて

他科と比較して時間的に急かされることが少ないため、勤務時間管理の観点での働きやすさは良好です。ただし、病院ごとに臨床検査専門医に対するニーズは異なるため施設横断的な一般論としての評価は困難であり、同診療科内の施設間差が比較的大きい領域かもしれません。

重要視される知識やスキルを教えてください

誤った検査データは診断や治療のミスに直結しますので、定型作業をミスなく繰り返す適性が必要です。検査の誤りは一見するだけではわからないことも多くありますので、個々の検査データに対してこだわりをもって深く探求する姿勢が重要と思います。また、臨床検査技師や他診療科医師、病棟および外来看護師など他部署との連携が必要な領域ですので、調整役としてのスキルも必要されます。

専門医取得のための勉強方法・対策

使用した教材は?

「異常値の出るメカニズム」「検査値を読むトレーニング」「スタンダード検査血液学」「臨床検査技師国家試験過去問」。
基本的にテキストや教材は電子媒体のものを購入し、隙間時間に勉強したため従来の週間スケジュールに大幅な変更を加えずに専門医試験をクリアすることができた。教材以上に、実際の検査室における業務を理解することの方が重要であると思う。

実際の症例登録やレポートの対策で工夫したことは?

非常に多くの症例レポートが必要となるため、研修期間の前半から計画的に書き進めていった。各専門研修施設によって研修体制が大幅に異なり、専門医試験までの道程に轍が無い環境であったため、実際の試験内容よりも制度変更やレポートその他様式の記載に時間をとられた。

専門医試験に向け、後進の医師へアドバイス

市販の教材が存在せず、周囲に新専門医制度移行後の専門医試験合格者が居ないケースも多いかと思いますが、受験者の多くは同じような環境と思います。日々の検査室での学びを大事にして臨床検査領域の発展に向けて頑張りましょう!


基本領域の専門医

専門医取得サポートと取得後の転職・キャリア相談

専門医資格取得後のキャリア選択:専門医資格を取得すると、キャリアの選択肢が大きく広がります。臨床の第一線で専門医として活躍するだけでなく、研究や教育の分野での活動、病院経営への参画も可能です。どの道を選ぶにせよ、自分の目標やライフステージに合ったキャリアプランを立てることが重要です。
専門医としての経験やスキルを最大限に活かすために転職を検討する医師も少なくありません。専門的な転職サポートやキャリア相談の利用が効果的です。

専門医資格を活かしたキャリアのご相談はシーメックへ

転職相談サービスでは、専門医資格を持つ医師に特化したサポートを提供いたします。一般的な転職サービスとは異なり、医療業界のトレンドや病院のニーズ、さらには特定の専門領域に強い求人情報を提供するなど、医師のキャリアに深く根ざした支援を行います。
専門医資格取得後の転職やキャリアチェンジは、個人だけで進めるよりも専門的なサポートを活用することで自分の市場価値を把握しやすくなり、スムーズなキャリア移行が可能です。

経験豊富なコンサルタントにお任せください

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主なサポート内容

  • 求人情報の提供:専門医として活躍できる病院やクリニックの求人情報を提供。自分の専門分野に合ったポジションを見つけやすくなります。
  • コンサルタントによる個別相談:希望やライフステージに合わせたアドバイスを行います。病院の選び方、職場環境の確認、勤務条件の交渉方法などもサポートします。
  • 面接対策や履歴書の添削:転職活動に欠かせない履歴書や職務経歴書の作成を手伝い、面接の練習や対策も必要に応じて実施。自分の強みを効果的にアピールできるようサポートします。
  • ライフイベントに対応した柔軟なキャリアプラン:出産や育児、介護といったライフイベントに柔軟に対応できるキャリアパスや勤務形態の提案も行います。

専門医取得サポート教材

動画学習サイト「ドクターズスタディ(ドクスタ)」では、専門医取得を目指す医師に最適なコンテンツを取り揃えています。効果的な教材で知識を深め、専門医試験合格を目指しましょう。あなたの学習をサポートするために、ぜひご利用ください。

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