専門研修情報

産婦人科専門医|妊娠・出産から更年期まで、女性の安心をサポート

産婦人科専門医は、妊娠・出産に関わる診断やサポート、婦人科疾患の治療を専門とする医師で、女性の健康管理を総合的に行います。不妊治療やホルモン治療、子宮や卵巣の病気、思春期や更年期の健康相談など幅広いニーズに対応し、女性のライフステージに応じた医療を提供します。また、妊娠の経過管理や分娩の対応に加え、予防医療や健康教育も積極的に行い、女性が安心して生活できるよう支援します。

日本産科婦人科学会と産婦人科専門医

日本産科婦人科学会の会員数は約1.8万人に上り、女性の健康支援と産婦人科医療の発展に重要な役割を果たしています。産婦人科専門医は、妊娠・出産や婦人科疾患に対応し、女性の健康管理を総合的に行う医師になります。
専攻医として、3年の専門医研修を受け、日本産科婦人科学会が年1回実施する試験に合格した医師に与えられます。

都道府県別の専攻医プログラム採用人数(2024年度)

2024年度の産婦人科専攻医プログラムの採用人数は、全国合計で482人となっています。シーリング対象外の診療科です。

地域 採用数 シーリング対象
北海道20シーリング対象外
青森県2
岩手県2
宮城県12
秋田県0
山形県4
福島県4
茨城県8
栃木県7
群馬県4
埼玉県21
千葉県13
地域 採用数 シーリング対象
東京都134シーリング対象外
神奈川県24
新潟県4
富山県0
石川県2
福井県2
山梨県2
長野県6
岐阜県5
静岡県7
愛知県24
三重県4
地域 採用数 シーリング対象
滋賀県3シーリング対象外
京都府15
大阪府53
兵庫県15
奈良県11
和歌山県3
鳥取県1
島根県1
岡山県5
広島県6
山口県3
徳島県0
地域 採用数 シーリング対象
香川県3シーリング対象外
愛媛県1
高知県0
福岡県34
佐賀県2
長崎県3
熊本県6
大分県0
宮崎県1
鹿児島県3
沖縄県2
合計4820

プログラム基幹型の病院数

  • 163件(2025年度)
  • 157件(2024年度)

産婦人科専門医|試験情報

産婦人科専門医 産婦人科専門医は、妊娠、出産、婦人科疾患に関する診断・治療を専門とし、女性の健康管理を総合的に行う医師です。
試験日程/試験会場出願期間 最新情報は学会ホームページをご確認ください。

【2024年試験情報】
試験日程:2024年7月27日(土)午後 筆記試験
2024年7月28日(日)全日 面接試験
受験料 学会ホームページをご確認ください。
合否発表 学会ホームページをご確認ください。
合格率 86.9%
直近の合格率 2022年:87.0%
2021年:86.7%
2020年:86.9%
受験者数 2022年:476人
2021年:477人
2020年:443人
合格者数 2022年:410人
2021年:414人
2020年:385人
学会名 日本産科婦人科学会
学会URL https://www.jsog.or.jp/
学会員数 17,728人
学会認定専門医数 13,054人
機関認定専門医数 8,928人
更新制度 ※詳しくは学会ホームページをご確認ください。

※出典・参考サイト


専門研修FAQ|産婦人科専門医に聞きました

2023年度産婦人科専門医取得  女性医師からのメッセージ

診療科に向いている人はどんな人だと思いますか?

産婦人科は、他科と比較し緊急疾患が多いです。特に周産期診療は一秒単位で急ぐこともあるので、決断力や瞬発力が求められます。また、分娩や緊急手術は昼夜を問わず発生しますし、悪性腫瘍の手術は長時間にわたるので、体力もとても大事です。分娩や手術の手技の向上のため、日々勉強やドライボックスでの練習ができる方も向いています。 ただし、上記の全てを満たすのはとても大変です。患者さんのために自分の全てを尽くして頑張りたい、という信念があることがいちばん大事だと思います。

診療科の働きやすさについて

産婦人科は当直が多く、当直中も忙しいです。ただし医師の人数が多かったり、チーム制が採用されていれば休日はゆっくり休めるので働きやすいと思います。 また、産婦人科は患者さんが女性のみという特殊な科です。そのため、入院患者さんは産科病棟や女性専門病棟といった決まった病棟に入ることが多く、産婦人科に慣れ親しんだスタッフが対応してくれるので診療がスムーズに進みます。特に助産師は産科診療のスペシャリストなので、互いに意見を言い合って高め合える他職種がいるという点が他科にはない特長だと思います。

重要視される知識やスキルを教えてください

患者さんとの信頼関係を築くため、コミュニケーション能力は必須です。小児科や麻酔科、外科や泌尿器科など他科と関わることも多く、円滑な連携が求められます。 周産期診療はひとつひとつの手技や決断が母体や胎児の命に密接に関わるため、幅広い知識や十分な技術が求められます。状況を把握し正しい決断を瞬時に下すために豊富な経験も必要です。手術では術式の理解や手技の習得はもちろんですが、不測の事態に備えて十分に手術動画を繰り返し見たりして予習をしたり、たくさんの手術に入って経験を積むことが必要です。

専門医取得のための勉強方法・対策

使用した教材は?

「産婦人科専門医のための必修知識(冊子+kalib)」「産婦人科ガイドライン(冊子+kalib)」「産婦人科専門医試験 過去問題集(冊子)」。
産婦人科は産婦人科学会が、専門医試験向けの対策本と各年度の過去問題集を販売してくれています。過去問題集を数年分数回(私は過去5年分を3周しました)解いて、対策本の該当箇所を読み込むのがいちばん効率がよいと思います。過去問題集は先輩方から代々引き継いだものがあったので、自分で購入したのは直近の1年分のみでした。

実際の症例登録やレポートの対策で工夫したことは?

後期研修の最後の1年間で外病院へ行くことが決まっていたため、2年目までにほぼ全ての症例登録やレポートを仕上げました。病院が代わると自動的に指導医も代わりシステムが複雑になるので、長くいられる病院で登録しておくのがよいと思います。研修終了間際に書いた論文がアクセプトされず専門医試験の受験資格が得られなかった先輩がいたのを教訓とし、余裕をかなり持って論文を投稿しました。

専門医試験に向け、後進の医師へアドバイス

一見日常の診療では知らなくてもいいような疾患や生理学の知識が出題されます。しかし、一通り勉強してみると、案外のちの診療でその知識が生きてくることがあります。何より、産婦人科専門医と名乗る全ての人が同じレベルの勉強をしているので、そこで勉強したことが”産婦人科医としての常識”のように語られるのもおもしろいです。 産婦人科専門医を持っていると、バイトの選択肢も広がりますし、お給料もあがりますので、取っておいて損はないと思います。ぜひ頑張ってください。

基本領域の専門医

専門医取得サポートと取得後の転職・キャリア相談

専門医資格取得後のキャリア選択:専門医資格を取得すると、キャリアの選択肢が大きく広がります。臨床の第一線で専門医として活躍するだけでなく、研究や教育の分野での活動、病院経営への参画も可能です。どの道を選ぶにせよ、自分の目標やライフステージに合ったキャリアプランを立てることが重要です。
専門医としての経験やスキルを最大限に活かすために転職を検討する医師も少なくありません。専門的な転職サポートやキャリア相談の利用が効果的です。

専門医資格を活かしたキャリアのご相談はシーメックへ

転職相談サービスでは、専門医資格を持つ医師に特化したサポートを提供いたします。一般的な転職サービスとは異なり、医療業界のトレンドや病院のニーズ、さらには特定の専門領域に強い求人情報を提供するなど、医師のキャリアに深く根ざした支援を行います。
専門医資格取得後の転職やキャリアチェンジは、個人だけで進めるよりも専門的なサポートを活用することで自分の市場価値を把握しやすくなり、スムーズなキャリア移行が可能です。

経験豊富なコンサルタントにお任せください

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主なサポート内容

  • 求人情報の提供:専門医として活躍できる病院やクリニックの求人情報を提供。自分の専門分野に合ったポジションを見つけやすくなります。
  • コンサルタントによる個別相談:希望やライフステージに合わせたアドバイスを行います。病院の選び方、職場環境の確認、勤務条件の交渉方法などもサポートします。
  • 面接対策や履歴書の添削:転職活動に欠かせない履歴書や職務経歴書の作成を手伝い、面接の練習や対策も必要に応じて実施。自分の強みを効果的にアピールできるようサポートします。
  • ライフイベントに対応した柔軟なキャリアプラン:出産や育児、介護といったライフイベントに柔軟に対応できるキャリアパスや勤務形態の提案も行います。

専門医取得サポート教材

動画学習サイト「ドクターズスタディ(ドクスタ)」では、専門医取得を目指す医師に最適なコンテンツを取り揃えています。効果的な教材で知識を深め、専門医試験合格を目指しましょう。あなたの学習をサポートするために、ぜひご利用ください。

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