専門研修情報

小児科専門医|子どもの成長に寄り添う医療サポートを提供

小児科専門医は、新生児から思春期までの子どもを対象に、成長や発達の管理、病気の診断・治療、予防接種を専門的に行う医師です。感染症やアレルギー、発達障害など幅広い疾患に対応し、家族と連携して子どもの健やかな成長をサポートします。また、予防医療や健康教育にも積極的に取り組みます。

日本小児科学会と⼩児科専門医

日本小児科学会の会員数は約2.3万人に上り、国内の小児医療を支える中核的な学会です。⼩児科専門医は、新生児から思春期までの成長や発達を見守り、病気の診断・治療、予防接種を含む幅広い医療を提供している医師になります。
専攻医として、最低3年(医療機関によって異なるが一般的に3~5年程度)の専門医研修を受け、日本小児科学会が年1回実施する試験に合格した医師に与えられます。

都道府県別の専攻医プログラム採用人数(2024年度)

2024年度の小児科専攻医プログラムの採用人数は、全国合計で532人となっています。このうち、医師の地域偏在を防ぐために、シーリング制度が適用されたエリアは5都道府県でした。

地域 採用数 シーリング対象
北海道15
青森県5
岩手県2
宮城県5
秋田県2
山形県1
福島県5
茨城県11
栃木県10
群馬県10
埼玉県26
千葉県19
地域 採用数 シーリング対象
東京都110
神奈川県34
新潟県8
富山県2
石川県1
福井県4
山梨県5
長野県4
岐阜県8
静岡県11
愛知県27
三重県6
地域 採用数 シーリング対象
滋賀県6
京都府8
大阪府49
兵庫県29
奈良県7
和歌山県5
鳥取県3
島根県4
岡山県9
広島県7
山口県5
徳島県2
地域 採用数 シーリング対象
香川県4
愛媛県6
高知県3
福岡県28
佐賀県0
長崎県3
熊本県6
大分県0
宮崎県4
鹿児島県5
沖縄県8
合計5325

プログラム基幹型の病院数

  • 188件(2023.12.26現在)

小児科専門医|試験情報

小児科専門医 小児科専門医は、新生児から思春期までの子どもの成長・発達や病気の診断・治療、予防接種などを専門的に行う医師です。
試験日程/試験会場出願期間 最新情報は学会ホームページをご確認ください。

【2024年試験情報】
試験日程:筆記試験:2024年9月7日(土)、面接試問:2024年9月8日(日)
試験会場:パシフィコ横浜
申請書類や証明書の請求期限:会員歴証明書の請求(4月末日まで)。請求期間を経過した場合、請求を受け付けず、受験は不可となります。
出願期間:2024年5月1日から2024年5月31日
受験料 30,000円(税込)
合否発表 学会ホームページをご確認ください。
合格率 79.5%
直近の合格率 2022年:78.1%
2021年:82.1%
2019年:78.2%
受験者数 2022年:799人
2021年:1118人
2019年:556人
合格者数 2022年:624人
2021年:918人
2019年:435人
学会名 日本小児科学会
学会URL https://www.jpeds.or.jp/
学会員数 23,089人
学会認定専門医数 1,424人
機構認定専門医数 15,311人
更新制度 ※詳しくは学会ホームページをご確認ください。

※出典・参考サイト

専門研修FAQ|小児科専門医に聞きました

2023年度小児科専門医取得  女性医師からのメッセージ

診療科に向いている人はどんな人だと思いますか?

「小児科」に興味があれば十分ですが、患者さんや保護者との関係性を考慮できる人は特に向いていると思います。新生児から中学生までの患者さんがおり、年齢や個々人によって成長発達段階が異なるため、問診や診察、説明方法など様々な点が異なります。また未成年を対象とするため保護者の方との連携も不可欠です。関係性をつくれると、適切な診断にも、適切な治療にも繋がります。

診療科の働きやすさについて

成人内科と比べると定期外来患者数は少なく、外科のように手術時間で拘束されることはないです。あとは患者さんから癒やされることも多いのが何よりの特権です。 ただどの科でもそうであるように、働きやすさに直結する「救急外来の忙しさ」「雑用、時間外業務や当直の多さ」「人間関係」などは施設によって異なるので一概には言えないと思います。

重要視される知識やスキルを教えてください

小児科は新生児期から青年期までの疾患すべてを診るため、年齢ごとの疾患や成長発達、正常検査所見に関して幅広い知識が必要です。また十分に会話できない小さいお子さんを相手にすることも多いので、その中で情報や所見を引き出す能力が重要ですし、保護者の方との連携が不可欠ですので説明能力や信頼関係の構築が重要です。あとはアニメ・漫画・ゲーム・キャラクター・アイドルなど、他の科ではおそらく不要であろう自分の趣味がお子さんとの関係構築の強みになることも多いです。

専門医取得のための勉強方法・対策

使用した教材は?

「小児科専門医受験のための最速トレーニング144問」「病気が見える 小児科」「レビューブック 小児科」。
小児科専門医試験に有用なテキストはほとんど出回っておらず、受験年度に新しく出版された「小児科専門医受験のための最速トレーニング144問」を覚悟を決めて繰り返し演習しました。あとは小児科学会で公開している古い過去問を演習しました。「小児科専門医受験のための最速トレーニング144問」が出る以前はかなり古い問題集しか存在せず、現代医療との乖離がありましたが、「小児科専門医受験のための最速トレーニング144問」は新しいため比較的使いやすかったと思います。「病気が見える 小児科」「レビューブック 小児科」は復習や最近のトピックを拾うために使用しました。

実際の症例登録やレポートの対策で工夫したことは?

症例レポートの内容に基づいて当日の試験でも試問されるため、とにかくつっこみどころのない、過不足のないレポートに仕上げました。複数の指導医から内容についてコメントをいただき、先輩方の過去レポートも参考にして最適なレポートに仕上げました。また書類のミスや不足が落とし穴になるので、同期と集まって書類不備のチェックをしました。私は大学院試験と重なり筆記の準備期間がかなり短くなってしまったので、余裕を持った準備をおすすめします。

専門医試験に向け、後進の医師へアドバイス

試験を受けるまでの準備が大切です。論文作成と、専門医レポートなどの書類作成、上級医のサインなどが時間がかかるポイントなので、計画的に進めておくのがいいと思います。筆記試験は難しく感じますが、筆記試験で落とされることは少ないと言われており、問題集や公表されている過去問などをやっておけば安心です。


基本領域の専門医

専門医取得サポートと取得後の転職・キャリア相談

専門医資格取得後のキャリア選択:専門医資格を取得すると、キャリアの選択肢が大きく広がります。臨床の第一線で専門医として活躍するだけでなく、研究や教育の分野での活動、病院経営への参画も可能です。どの道を選ぶにせよ、自分の目標やライフステージに合ったキャリアプランを立てることが重要です。
専門医としての経験やスキルを最大限に活かすために転職を検討する医師も少なくありません。専門的な転職サポートやキャリア相談の利用が効果的です。

専門医資格を活かしたキャリアのご相談はシーメックへ

転職相談サービスでは、専門医資格を持つ医師に特化したサポートを提供いたします。一般的な転職サービスとは異なり、医療業界のトレンドや病院のニーズ、さらには特定の専門領域に強い求人情報を提供するなど、医師のキャリアに深く根ざした支援を行います。
専門医資格取得後の転職やキャリアチェンジは、個人だけで進めるよりも専門的なサポートを活用することで自分の市場価値を把握しやすくなり、スムーズなキャリア移行が可能です。

経験豊富なコンサルタントにお任せください

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主なサポート内容

  • 求人情報の提供:専門医として活躍できる病院やクリニックの求人情報を提供。自分の専門分野に合ったポジションを見つけやすくなります。
  • コンサルタントによる個別相談:希望やライフステージに合わせたアドバイスを行います。病院の選び方、職場環境の確認、勤務条件の交渉方法などもサポートします。
  • 面接対策や履歴書の添削:転職活動に欠かせない履歴書や職務経歴書の作成を手伝い、面接の練習や対策も必要に応じて実施。自分の強みを効果的にアピールできるようサポートします。
  • ライフイベントに対応した柔軟なキャリアプラン:出産や育児、介護といったライフイベントに柔軟に対応できるキャリアパスや勤務形態の提案も行います。

専門医取得サポート教材

動画学習サイト「ドクターズスタディ(ドクスタ)」では、専門医取得を目指す医師に最適なコンテンツを取り揃えています。効果的な教材で知識を深め、専門医試験合格を目指しましょう。あなたの学習をサポートするために、ぜひご利用ください。

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