【答えてくれる先生】
関口 豊先生/いんしょう日の出クリニック院長
<資格・所属学会>
日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医/プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医/日本専門医機構 総合診療専門医/日本専門医機構 特任指導医/日本医師会産業医
<経歴>
聖マリアンナ医科大学卒業/2012年~板橋中央総合病院初期研修/2014年~NTT東日本関東病院後期研修(総合診療科)/2019年~JCHO東京城東病院 総合診療科/2021年~社会福祉法人聖母会聖母病院 総合診療科/2023年~いんしょう日の出クリニック院長
いんしょう日の出クリニック(東京都千代田区一番町4-6 一番町中央ビル)
発熱・セキ、高血圧・高血糖のコントロール、花粉症の免疫舌下療法、片頭痛皮下注射薬など幅広い疾患に対応。小児からご高齢の方まで、家族みんなで受診できるクリニックを目指す。
診察時間 10:00~13:00/15:00~19:00
火・金曜日・祝日は休診
HP:https://insho-hinode.jp/
総合内科専門医が語る!直前期ならでの不安とは
2024年「第52回総合内科専門医資格認定試験」を控えたみなさま。はじめまして。
2023年度総合内科専門医試験に合格した関口豊と申します。
2024年度総合内科の試験日は11月10日日曜日。試験日まで2カ月を切り、直前期に突入しましたね。
直前期、「この勉強法でいいのかな?」「本当に合格できるのだろうか?」迷いや不安が増していることでしょう。
そんな先生方の迷いや不安を解消するため、私なりのささやかなアドバイスを送らせていただきます。
「SNS」は見てもいいことなし!直前期は教材の目移り厳禁
私の総合内科専門医試験の勉強期間。振り返ると、「孤独との闘い」でした。
医学部の入試や医師国家試験は、予備校や学内の仲間たちと雑談や情報共有が気軽にできましたよね。
しかし総合内科専門医試験は、ともに合格を目指す同期の数が圧倒的に少なく、とにかく孤独。
試験範囲が広く、合格率的にも難関な総合内科専門医試験。孤独ゆえに勉強法が正しいか否かの判断が難しく、自分の勉強法を信じ、継続するだけでも至難の業です。
「直前期の勉強ってこれでいいのかな?」「みんなはどんな勉強しているんだろう」
こんな疑問が頭をよぎることでしょう。
『オープンチャット』『note』『X』
SNSを中心に、合格者の声が飛び交っています。
「この問題集だけでよかった」
「○○の動画で受かった」
合格者の勉強方法や必勝法は、優れているように見えてしまうもの。それに惑わされ、「あれもいい。これもいい」と手を出しすぎるとどれも中途半端で逆効果。
当たり前のことですが、全教材を網羅することは不可能です。ましてや直前期。あれこれ味見せず、教材を一つに絞って徹底的にやりこむことをオススメします。
私に限らず、医者は真面目な生き物。好評な教材は全てを完璧に消化したくなる先生も多いのではないでしょうか。
しかし、本当に一握りの先生以外は、一つの教材をしっかりやり切ったほうが、効率的に合格を手繰り寄せられるはず。
要するに、「強い武器をたくさん集めて使いこなせないより、武器を1つ選んで磨き切ったほうが強くない?」ということですね。
私自身、一つの教材に絞り、信じ、継続して学習したことが合格の鍵だったと感じています。
プロがまとめた安心感
私が信じた教材は孝志郎先生の『総合内科専門医試験リサーチサマライズ』でした。
「医師国家試験」「認定内科医試験」
実は過去に2度、私は孝志郎先生の講義と教材で合格しています。
孝志郎先生が与えてくれた2度の成功体験。
当時の私にとって、他の教材よりも信頼できて、安心感がありました。そのことから、総合内科専門医試験も『総合内科専門医試験リサーチサマライズ』で勉強しようと思いました。
『リサーチサマライズ』は1コマ30~60分の講義動画を厳選。合計32コマの動画教材です。
動画を見て疾患の知識を深め、解き方や出題傾向を学びます。
動画学習は普及しつつあるとはいえ、まだ馴染みがない先生もいるでしょう。
私個人としては、動画教材ならではの優れた点が多いと身をもって感じています。
「あ!ここは出るな」重要な問題が直感的にわかる
「あ! ここは出るぞ!」
孝志郎先生の身振り手振り、話し方から重要ポイントを直感的に抑えることができます。
紙の問題集でもポイントは教えていますが、強弱を感じ取りにくく、全てを拾いきるのは難しいと思いませんか。
その点『リサーチサマライズ』は、取り扱う疾患が洗練されているので、そのような心配はありません。
みなさんならご存じだとは思いますが、医師の界隈では、疾患の流行・廃りがありますよね。
医師国家試験、認定内科医試験と、過去2回の試験でも痛感したのですが、孝志郎先生は出題の予測が非常にお上手。
消化器や呼吸器など、内科系の学会や学会誌、新しい治療法や保険適用範囲。それに出題担当者の得意分野にいたるまで。
孝志郎先生はありとあらゆる方法で内科系の流行り・廃りをくまなくチェック。その上で予測を立て、重要な問題を絞ってくれているのです。
正直、流行・廃りは私たち普通の医師にはわかりませんよね。
『リサーチサマライズ』は、出題傾向を日々探り続けている孝志郎先生の予測問題が凝縮しています。
試験3カ月前から動画学習を開始!
試験3カ月前。やれることは限られています。
私は、まず『リサーチサマライズ』を全部見ました。
一通り見終わったら、動画内の問題部分だけをくり返し確認。さらに、動画内で「勉強しておいて」と強調されていた要チェック項目も抑えるようにしました。
要チェック項目を一層補強するため、本の問題集で同項目を見直し。問題集はメイン教材ではなく、知識を足すサブに切り替えたイメージですね。
ちなみに私が使っていた問題集は普通の書店で入手できるもの。特別な問題集ではありません。
直前期の1カ月前は1日1コマ半チェック
試験直前期の1カ月前。
1日に『リサーチサマライズ』を1コマ~1コマ半、見直しました。
動画で気になる疾患が出てきたら、問題集を用いて、その疾患の知識を深める勉強法を行いました。
要するに、『リサーチサマライズ』を信じ続けたわけです。
この勉強法で試験は無事合格。
驚くことに、動画で「出るよ」と解説のあった疾患がドンピシャで出題されていました。
出題範囲が広い内科。「こんなことあるの!?」と試験中にビックリしました(笑)。
知識が活きた!総合診療はらくらく合格
余談ですが、2023年は総合内科だけでなく、総合診療の専門医試験も受験しました。
総合診療は内科よりも出題範囲が広く、小児、整形、精神なども含まれています。
総合診療の試験は、総合内科専門医の試験後の実施でした。「内科領域は覚えているから十分」と思い、その範囲は勉強せずに挑みました。
結果は合格。いい点数が取れました(笑)。『リサーチサマライズ』の勉強がこちらでも活きたようです。
テキストの問題集に抱いた違和感と不安
実は『リサーチサマライズ』にたどり着く前、紆余曲折あって、思うような勉強ができていませんでした。
『リサーチサマライズ』を使い始めたのは試験3カ月前なのですが、勉強そのものは2023年年明けとかなり早い時期から始めていました。
最初は、王道の勉強法としてテキストの問題集を活用。
ちなみに、この問題集は先ほど申し上げた『リサーチサマライズ』のサブとして併用したものと同じです。
問題集をメインとした学習は、手ごたえがまったくなかったのです。
「こんなに試験範囲が膨大なの? この分厚い問題集。最後まではやりきれない!」
「なんか問題古くない?」
「これだけやっていてどうなの?」
不安と疑念がドンドン募りました。
心配ゆえに問題集を開くのですが、解いても、解いても身に付いた気がしません。
幸か不幸か、試験と同じ2023年。開業の話がトントン拍子に進みました。
そして、開業準備と総合内科専門医試験の勉強期間が重なってしまったのです。
開業だ、問題集だと忙しない日々。気が付けば試験3カ月前に。
「ただでさえ出題範囲が広い総合内科。問題集を全部頭に入れるのは不可能」
そう結論付けて、問題集中心の勉強法に見切りました。
これが、『リサーチサマライズ』を始めるきっかけとなったのです。
振り返ると、3カ月前に方針転換できて幸運でした。
自分もリカレント教育で再活用!「動画見た?」と後輩開業医にもオススメ
2023年9月、総合内科専門医試験が終了。翌10月に無事「いんしょう日の出クリニック」を開業することができました。
試験も合格。総合内科専門医を取得することができました。
当院は内科・小児科・総合診療・家庭医療のクリニックです。目標は、なんでも相談できる地域に根したかかりつけ医。
院長になって、小児からご高齢の方まで診察するようになり、あらためて医学的知識を幅広く、深めていくことの必要性を実感しています。
その実感から、リカレント教育として『ドクスタ』の動画教材を活用。かかりつけ医に求められる知識をさらに深めているところです。
さらには、総合内科専門医を取っていない後輩開業医にも、「『リサーチサマライズ』の動画見た?」そんなことを言っていますよ(笑)。
総合内科専門医を取得していないと処方不可の薬もあります。開業してあらためて、取ってよかったなと思っています。
こういったことも、「総合内科専門医は強い」と言われるゆえんでしょうね。
総合内科専門医試験は難関。合格率もまだまだ高くはありません。
みなさんも、振り回されず勉強を頑張っていただきたいと思います。
総合内科専門医試験学習におすすめの講座
好評発売中の「リサーチサマライズ」、「問題集」、「直前ファイナリスト」をセットにした限定講座です。
高難易度として知られている総合内科専門医試験。限られた時間で膨大な出題範囲を対策するのは限界があります。
ドクスタが提唱する「3つのステップ」なら、その難関試験を一発合格するために必要な学習が可能です。