医師インタビュー

【宇治徳洲会病院/内科専攻医インタビュー】忙しい? ハイパー病院? 若手が多い! 圧がない指導環境は成長の糧!

【 髙橋 祐希 (たかはし ゆき) 医師 】
出身地:京都府
卒業大学:金沢大学卒
宇治徳洲会病院:初期研修修了
宇治徳洲会病院:内科専門研修中
サブスペ科:呼吸器内科
京都府立医大:呼吸器内科医局所属中

忙しい! でも同世代が多くて上級医も圧がなくてやさしい

宇治徳洲会病院を選んだ理由

── 初期研修のマッチングから宇治徳洲会病院でお勤めなのですね

髙橋医師: 私は生まれも育ちも京都府。大学時代は金沢で過ごしたのですが、やはり故郷に帰って働きたくて。それで、京都の初期研修病院を探していました。結局、宇治徳洲会病院を選んだのですが、実は実家から遠かったので、マッチングまではほとんど知りませんでした(笑)。

── 内科プログラムを希望するようになったのはいつからでしょう

髙橋医師: もともと、医学部の1、2年生のころから内科に絞っていました。5年生の実習で内科にローテ頃からさらに内科の興味が増してきて、気管支鏡を見て「もう呼吸器内科!」って決めました。気管支鏡を行う先生の手際に興味を持ちました。実習でも少し手技を経験させてもらえて、さらに引き込まれましたね。

── マッチング前に病院見学はしたでしょうか

髙橋医師: 当院含めて、京都の病院はたくさん見学しましたよ。うちの病院を見たときの印象として、20~30代の若い先生が多くて雰囲気がよかったです。

── 初期研修で宇治徳洲会病院を選んだ理由はなんでしょう

髙橋医師: 当院は診療科が多いのでたくさんの症例を経験できます。それにサブスペシャルティを重視した研修など、プログラムの充実度にも魅力を感じました。

── 宇治徳洲会病院の初期研修はどうでしたか

髙橋医師: 初期研修のころは、ただただ忙しく、それに分からないことだらけでした。とりあえずやってみて、困ったら上級医に相談。これをくり返す感じでした。上級医に相談すれば、最終的には解決するのですが、大変な日々ではありました。

専門研修プログラムは忙しい? 大変?

── 現在、宇治徳洲会病院3年目、専攻医1年目ですが、振り返っていかがでしょうか

髙橋医師: 専攻医の今は、初期研修医とは立場が逆。相談される立場です。最終判断も自分。責任はすべて自分。精神的なストレスは初期研修医時代とはまるで異なります。今はある程度自力で解決できますが、それでも「これでいいのかな」と悩むことも。

── 医学生時代に目指した呼吸器内科ですが、気持ちの変化などありますか

髙橋医師: 責任はありますが、楽しくて充実した毎日を過ごせています。研修医時代のローテーションは、興味が湧きにくい研修もありました。でも、今は自分で選んだ領域で働いているので、前向きに取り組めています。

── どのような患者さんが多いでしょうか

髙橋医師: いろいろな患者さんが来ます。初診だと、息がしんどいとか苦しいとか、そのように訴える患者さんの受け入れです。定期的に通っている患者さんだと、肺がんの治療。それに、ぜんそくなどの吸入薬を処方するようなケースが多いですね。開業医さんの紹介も多いですよ。肺がん疑いとかぜんそく疑いとかそのような患者さんもよく診ています。あとは入院なされてから無事退院できて、その後の経過をフォローするような長い付き合いの患者さんも多いですね。

── 記憶に残る症例はありますか

髙橋医師: やはり、末期の患者さんは記憶に残ります。末期ともなると、治療というよりは、症状の緩和に対処し、ご本人やご家族とお話しをします。必然的に、コミュニケーションも増えます。当院には緩和病棟もあるので、「最期までみる」という対応は、患者さんやご家族をより知ることとなり、自然と印象深いものになります。

指導体制は? 職場の雰囲気は?

── 職場の雰囲気はいかがでしょうか

髙橋医師: 教えたいタイプの先生も多くて、まるで大学の先輩・後輩みたいな感じがとてもいいですね。上級医はとてもやさしくて、全然怒らないタイプの先生ばかり。話しやすく、しっかり教えてくれます(笑)。立場がかなり上の部長の先生がたも、圧がなくて雰囲気はいいですよ。

── 徳洲会病院の持ち味は「まずはやってみる」という気質だと伺っていますが、そのあたりはいかがでしょうか

髙橋医師: 何事もやってみて考えて、育てるという考え方はありますね。私は初期研修のころから気管支鏡を触らせてもらっていました。そうした積み重ねの結果でしょうか。今では、自分の症例のカメラは、基本的に自分で操作しています。当院には本人にその気さえあれば、実技などを経験できる環境が整っていると思います。

── 他科の先生方ともよく関わりますか

髙橋医師: 呼吸器外科と救急救命の先生とはひんぱんに関わります。呼吸器外科の先生とは、堅苦しくなく、普通に話し合えます。肺がんだと、まずはうちに紹介が来たり、受診があったりします。初期だったら手術できるかを呼吸器外科の先生に相談します。それ以外も、手術や検査などでは、お互いにコミュニケーションを取りながら診察していますよ。

── コメディカルさんとはひんぱんに関わりますか

髙橋医師: そうですね。内科病棟の看護師さんとはよくコミュニケーションをとっています。特に化学療法は特殊なやり方もあるのですが、手際よく回数をこなしていらっしゃいますし。声掛けも多くてとてもやりやすいですね。

── 非常勤の先生が複数いらっしゃいますが医局関係の方もいますか

髙橋医師: はい。基本的にはどこかに入局している先生が非常勤として在籍しています。主には外来を担当していらっしゃいます。

1日のスケジュールは? 当直明けは勤務ある?

髙橋医師: 勤務体系は曜日によってかなり異なります。ざっくりはこんな感じです。

1日のスケジュール
●午前中
8:00~8:30出勤
病棟カルテチェック、回診
処方の指示、検査依頼、救急当番(週1)など
●午後
外来(週1)or気管支鏡検査(週2)orカンファレンス(週1)or病棟業務など

── 宇治徳洲会病院の救命救急センターは充実していますが、救急当番もあるのでしょうか

髙橋医師: 基本的には救急科が初動対応しています。私たち呼吸器内科はコンサルト対応が主ですね。

── 当直はどのようにしてあたっていますか

髙橋医師: 当直は内科として入ります。内科のほかに呼吸器外科の先生も当直しています。呼吸器内科と呼吸器外科の担当は、基本的にウォークインの呼吸器系疾患の患者さんの初療です。ケースごとに、振り分ける感じですかね。救急車は救命救急センターと初期研修の先生が対応しています。緊急度が高い患者さんは一旦、救命救急センターが対応し、鑑別診断後に各科に引き継がれます。

── 初期研修のときにと比べて当直に違いや苦労はありますか

髙橋医師: 内科の当直においての、初期研修と現在の違いは自分でコンサルするかどうかくらいですから、専攻医ならではの苦労は特にはないですね。ただ、消化器疾患は悩むことも。消化器気疾患の中には、緊急度が高いケースもまれにあります。それは自分では対応できません。救命の先生に相談するなど連携しながら対応しています。ちなみに、循環器は当直の先生がいるので、緊急度が高くても相談しやすい環境ですよ。

── 当直明けに勤務はありますか

髙橋医師: 当直明けは何時まで勤務と決まっているわけではないので、自分がすべきことを済ませたら帰る、といった感じですね。お昼くらいに帰ることもあります。

── お忙しい印象がありますが、勉強時間はどのように確保しているのでしょうか

髙橋医師: 確かに忙しい毎日を送っています。でも、勉強時間が確保できないことはありません。時間を見つけて参考書を読んだり、分からないことをネットで調べたり、ガイドラインを読んだりして、時間を確保しています。

休日の過ごし方は? 病院周辺は観光客も多い

── 病院は宇治市に所在していますが交通の便はどうでしょう

髙橋医師: 中心部の京都市内からはやや離れた近郊エリアです。でも、京都市内は電車で20分程度。交通の便は悪くありません。買い物などの気分転換はサクッと市内まで出て楽しんでいます。

── 病院近くの名所やお勧めの観光地などありますか

髙橋医師: 宇治市自体が観光地として有名ですよね。このあたり全域で、外国人の観光客も多く、賑やかですよ。宇治市といえば、世界遺産の平等院が有名です。抹茶を楽しめるお店も多く、プライベートも楽しめますよ!

宇治徳洲会病院の魅力と長所

── 医療機器や設備についてどのような感想でしょうか

髙橋医師: 当院以外に勤務経験がないので、ただの感想かもしれませんが設備面は充実していると思います。京都府内で初めてハイブリッドERを導入したり、カプセル内視鏡をやったり、内視鏡のカメラも細くて高画質の新しいものを入れたり、リンパ節生検も検体を採取しやすい器具を導入したりしています。整形ではエコーを用いた難症例の手術もやっています。

── 宇治徳洲会病院で内科専門研修プログラムに進む後輩にアドバイスはありますか

髙橋医師: 呼吸器内科といっても内科の一つなので、研修医時代にすべきことは特に変わらないと思います。研修医のうちに内科をたくさん回り、病棟の管理や検査の目的・頻度など、やはり基本をしっかりと学び経験しておいてほしいですね。 内科志望であっても救急対応や夜勤のことも考え、何事も積極的に経験を積んでおきましょう。研修医であっても基本的な判断・処置はできるよう修練を積むことが大切だと思います。

── 専門研修プログラム修了後の展望を教えてください

髙橋医師: まだ呼吸器系の何に絞って進むかは決めてはいません。ただ、気管支鏡はしていたい気持ちがあります。なんとなくですが、肺腫瘍内科も視野に入ってきてはいます。

専攻医・シニアレジデント研修時の処遇

募集人員
定員 7名
勤務時間
規定範囲内
当直
4回/月
住居
家賃補助(家賃の半額上限50,000円まで)

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