医師インタビュー

【多摩北部医療センター/内科専攻医インタビュー】症例数が多くてもQOLを確保できる、若手を大事に育てる理想的な環境。

【 内田 晋平 医師 】
出身地:東京都
卒業大学:宮崎大学
2020年 多摩北部医療センター 初期研修医
2022年 多摩北部医療センター 消化器内科専攻医

消化器内科の、優しく温かい雰囲気に魅力を感じて。

── 専門研修先として、初期研修と同じ多摩北部医療センターを選んだ理由を教えてください。

内田医師: 私は初期研修も多摩北部医療センターでお世話になりましたが、専門研修先を探す際には、内科専門プログラムがある病院を3つほど回りました。 しかし、当院の消化器内科は先生方が優しく、看護師の方々を含めた和やかな雰囲気をとても気に入っていたので、やはりここが一番と思い、引き続き後期研修もお世話になろうと決めました。

── 多摩北部医療センター以外でも研修は経験されましたか?

内田医師: 当院は東京都立病院群の一つなので、同じ都立の多摩総合医療センターでは救命救急センターとERの研修で3ヶ月お世話になりましたが、それ以外は当院で経験を積む日々です。
なお、来年は宮崎市内の病院にも研修に出る予定です。当院では都立病院群の他の病院でさまざまな研修を受けられますが、それ以外でも専攻医が希望すれば、たとえ提携を結んでいない病院でも交渉してくれ、提携が実現すれば希望した病院での研修が可能です。私もそれで要望し、宮崎での研修が叶いました。 宮崎を希望したのは、学生時代にお世話になった地元に少しでも恩返しができれば、と考えたからです。

若手が多く一人当たりの負担が少ない、とても恵まれた環境。

── 大まかに、1日の様子と消化器内科の体制を教えてください。

内田医師: 私の場合、外来がある月曜日は、ざっと次のような感じです。

午前  8:30頃に出勤(始業は8:45)
   病棟回診後、外来対応

午後  大腸内視鏡検査や消化器内科の緊急対応など
   緊急対応が長引かなければ17:30~18:00に終業

消化器内科は、他の病院からの専攻医も含めると若手の4~5人体制なので、一人当たりの緊急対応の負担は少ないです。緊急の内視鏡検査などがあっても、18時を越えそうな場合は当番の2名だけ残り、他の若手は何もなければ定時で終業できます。当番は週2回程度ですが、上級医も一緒に残ってくれるのでとても安心で、当番であっても緊急がない限りほぼ定時で帰れているのが現状です。オンコールもありません。
近く2名の専攻医が増えるらしく、さらに負担は軽減されそうです。ですから、プライベートな予定も立てやすいと思います。

──  当直についても教えてもらえますか?

内田医師: 当直は、泊りは1カ月に平日1回、土日祝日1回の他、日直が土日祝日に1回、平日21時までの半直(救急当番)は1回です。つまり、当直は月に2回と半直が1回なので、他の病院と比べてもかなり少ないと思いますし、とても恵まれていると思います。 体制は、外科と内科が各1人、そして初期研修医と循環器は別体制で先生がいるので、対応に困るようなことはありません。

消化器内科は年齢層が若く、若手を大事に育てる雰囲気。

── 消化器内科のチームについて、より詳しく教えてください。

内田医師: チームとしては部長の他、医歴15年程度が1人、6年程度が3人なので常勤は5人、それに専攻医が自身を含めて2人います。全体として年齢が若く、雰囲気はいいですね。今は症例を集めたいということで他の病院からも内科専攻医(消化器内科ではない)が来ています。
派遣で来ている先生もいるので人数には変動がありますが、常時5~8人程度の医師がいる状態です。

── 担当患者さんは何人くらいですか? また、困った時の配慮はありますか?

内田医師: 自分で担当する患者さんは、およそ5~10人です。難しい患者さんを抱えているときは、上級医が察して新しい患者さんを他の医師に振ってくれますし、若手の人数が多いこともあって随分と融通が利く状態です。 私たちが大変な時には部長自ら患者さんを受け持ってくれることもあり、それぞれの希望をくみ取って症例ごとに患者さんを振り分けてくれるなど、配慮がとても行き届いています。 自分の辛さや頑張りを見てくれているので、大事に指導を頂いているなと感じます。

症例数はとても多く、きめ細やかな指導のもとのびのびと成長できる

── 多摩北部医療センターでの症例数はいかがですか?

内田医師: 当院は非常に症例数が多く、自分でも“2年間弱でここまで経験できるのか”と思うほどです。専門研修が始まった1年目の最初から大腸内視鏡検査を、その夏くらいからはERCP(胆膵内視鏡)なども術者とし経験させてもらっており、2年足らずでERCPは既に150件くらい術者として経験できています。 良性の総胆管結石から膵がんまで、いわゆる悪性腫瘍のERCPも経験しており、とても満足しています。 上部消化管内視鏡検査も2年間で計700件、下部内視鏡検査も500件は経験していて、ESDも20件程度経験しています。

── 研修も4年目となると、辛いこともありませんか?

内田医師: もちろん、シビアな症例の患者さんなど辛い時もありますが、その辛さを上級医や同僚たちが共有して、よく気にかけてくれます。困ったときはみんなが助けてくれるし、何でも相談でき丁寧に教えてくれる雰囲気をとても気に入っています。普段から自然と情報共有もできているので、定期的なカンファレンスがないくらいです。
なので、仕事に行くのが嫌だと思ったことは一度もありません。“こんなにいろんなことを経験できる専攻医はいないのでは”と思えるくらいです。のびのびと学ばせてもらっていますし、不満を探すのが難しいくらいで、“いいとこどり”をしていると思っています(笑)

── 最後に、後輩たちへのメッセージをお願いします。

内田医師: 多摩北部医療センターは、自分のペースで研修ができる、とても恵まれた病院だと思います。 上級医や専攻医も多くて相談しやすく、それぞれの希望に沿った研修を考えてくれるので、やりたいことがあれば、必ず実現できる環境だと思います。3次救急でバリバリ働きたい、あるいは一人ひとりの患者さんとじっくりと向き合いたい、そんな両極端な希望でも、都立病院群としてさまざまな研修先もあるので、誰でも必ずやっていけると思います。

まとめ

今回は、内科研修医として後期研修中の内田医師にお話を伺いました。研修先を選ぶ際のポイントが見えてきたのではないでしょうか。
専門分野に合った研修先を選べると、キャリアの土台を効果的に作ることができます。充実した経験を積めるよう、参考にしてみてください。

専攻医・シニアレジデント研修時の処遇

募集人員
定員 3名
勤務時間
8:45 ~ 17:30
当直
4回/月
当直(夜勤)は月に2~3回
給与
3年目 4,843,200円
想定年収 平均724.8円万円(当直手当、救急医療業務手当、賞与など想定勤務分含む)

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