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研修医あるある!ありがちな失敗や研修前に知りたかったことを紹介!

研修医は、給与をもらいながら、医師に必要な実践的スキルや知識を身に付けていく期間です。さまざまな経験を積む研修医期間は、今後のキャリアを決めるうえで非常に重要であるため、研修先の病院を選ぶのに悩む医学生は多いです。

本記事は、研修医の「失敗あるある」や研修が始まる前に知っておきたいポイントについて紹介します。研修医として過ごす時間を、ぜひ有意義なものにしてください。

研修医あるある

研修医になると、座学や実習がメインだった学生時代とのギャップに苦労する人が少なくありません。

まず、研修医になったときに多くの医師が感じる「研修医あるある」を紹介します。実際の医療現場で働くうえで、スキルや知識以上に求められる能力や、研修医が苦労する場面をみてみましょう。

コメディカルとの人間関係構築に苦労する

医師という仕事は、周囲との連携がとても大切です。なかでも、研修医は病院内で関わる人の範囲が広く、高いコミュニケーション能力が求められます。

研修医が関わるのは、上級医だけではありません。看護師やリハビリ・検査などに携わるスタッフなど診療を支えるコメディカルとの関係を築く必要があります。

そのため、自分から積極的に話しかけるのが苦手な人や、エリートとして一匹狼タイプで歩んできた人は、人間関係の構築に苦労します。医療にとって、チームワークは何より重要であることを忘れてはいけません。

選んだ研修先が正しかったのかな?と迷いが生じる

研修先を選ぶ基準のひとつとして、「ハイパー病院」や「ハイポ病院」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。簡潔にいうと、ハイパー病院は「忙しい病院」、ハイポ病院は「忙しくない病院」を意味します。

ハイパー病院は有名病院である場合が多く、ブランド力がありますが、同期や上級医が非常に優秀で体育会系の雰囲気があります。ブランド力だけで選ぶと、「自分はついていけない」と挫折してしまう可能性がある点には注意が必要です。

一方、ハイポ病院は、「ワークライフバランスを考慮しながら、研修もほどほどに頑張りたい」と考える人が選ぶ傾向にあります。 しかし、研修が進み、大学の同期の話を聞くと「ほかの病院と比べて研修制度が整備されていないのではないか」「経験を積めていないのではないだろうか」などと悩んだり、焦りを感じたりする場合があります。

興味がわかない診療科の研修に苦戦する

2004年(平成16年)に「新医師臨床研修制度」が始まり、スーパーローテート(総合診療方式)が採用されるようになりました。スーパーローテートでは、「内科だけ」や「外科だけ」など、ひとつの科の研修に偏らないように、数週間ごとにさまざまな診療科を経験します。

志望する診療科以外の科もまわるため、興味のない科の研修には身が入らない研修医もいます。しかし、バランスのとれた医師になるには、幅広い医療の知識や経験が欠かせません。

また、スーパーローテートによって、経験した診療科の魅力に初めて気がつくケースがあります。研修医になる時点で志望科が決まっている人も、決まっていない人も、多様な診療科を経験することはキャリア形成においてプラスになります。

後期研修どうしよう!何科が向いているのか悩む

後期研修は、2年間の初期研修を終えた研修医3年目から始まります。選択した診療科において、専門医資格の取得を目指し、より専門的なスキルや知識を習得します。

後期研修にあたって、医師がぶつかるのは「どの診療科を選ぶか」という悩みです。一括りに医師といっても、進む診療科によって年収に差が生じます。収入面だけでなく、「将来的に開業するのか」や「大学院に進むのか」など、さまざまな選択肢があるため、診療科を決めるのに悩む医師は少なくありません。


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研修医にはお誘いが多い!当直だとウソをつく?

研修医になると、毎日の業務や勉強に追われて多忙を極めます。そのため、休日に人に誘われたとき、「当直で会えない」とウソをついてでも休みたくなる日もあるでしょう。

しかし、職場の飲み会などには、「ウソの当直」を理由に欠席するのは困難です。とくに初期研修では多くの診療科をまわるため、複数の忘年会や新年会に呼ばれるケースがあります。

コロナ禍では、医師に限らず飲み会の開催を控える傾向にありましたが、感染状況が落ち着けば、以前のように飲み会に呼ばれる機会も増えるかもしれません。


研修医の失敗あるある

研修医のなかには社会人経験がある人もいますが、一般的に、多くの研修医は「新社会人」です。どんな人でも、社会に出たら多かれ少なかれ失敗を経験します。
ここでは、研修医にありがちな「失敗あるある」を紹介します。

プライドが高いと壁にぶち当たる

医師を目指して歩んできた人は、エリートとして自分に自信のある人が多い傾向にあります。そのため、研修医として臨床の現場に立つと、想定外の出来事の連続に自信が崩れることが少なくありません。

また、社会人を経てから医師を目指すケースもありますが、その場合、年齢的なプライドが邪魔をしてしまうことがあります。

研修医は、上級医に限らず、看護師や検査技師など医療に関わる多くのスタッフとのコミュニケーションを大切にしなければなりません。研修医として上手く立ち回るには、余計なプライドは捨てて「当たって砕ける」イメージで挑むのが望ましいです。

上級医へのコンサルトが上手くできない

上級医へのコンサルトが難しいと感じる研修医は少なくありません。しかし、苦手だからといってコンサルトを後回しにすれば、患者を危険にさらしてしまう可能性があります。

例えば、患者の症状を延々と報告するだけでは、上級医は何を求められているか分かりません。「どんな症状があるか」、「症状に対する自分の所見」、「上級医にどのような対応を求めているのか(「一緒に診察をしてほしい」など)」を簡潔に伝えるプレゼン力が必要です。

忙しさを理由に症例の復習をしない

忙しい研修医にありがちな失敗として、「症例の復習をしない」ことが挙げられます。スキルや知識を吸収するために症例数の多い研修先を選んでも、復習して身につけないと意味がありません。

学ぶ機会を失うことは、研修期間における失敗です。研修の目的を理解し、忙しくても知識を身につける姿勢を忘れないようにしましょう。


研修前に知りたかったこと〜後悔しないために

研修医の期間を後悔なく過ごすためには、どうしたらよいのでしょうか。研修がスタートする前に知っておきたい2つのポイントを紹介します。

研修先選びのポイントをおさえる

充実した研修医期間を過ごすには、研修を行う病院選びは大切です。しかし、どの病院を選んでも、「完璧な研修先はない」ということは覚えておきましょう。

症例数や教育活動の多さなど、それぞれの病院にメリット・デメリットはありますが、まずは自分自身に合った研修先を探すのがポイントです。じっくり時間をかけて学ぶスタイルが向いているのか、体育会系の雰囲気の方がモチベーションを保てるのか、自分の適性を考慮して決定します。

また、3年目以降の志望が決まっていない場合は、なるべく選択肢を減らさない病院を選ぶのがおすすめです。一方、志望科が揺ぎなく決定している場合、初期研修の間は志望科以外を深く学ぶ最後のチャンスとして有効に活用しましょう。

スキルよりも積極性と学ぶ姿勢が活きる

研修先選びは大切ですが、研修医として充実した時間を過ごせるかは、選んだ病院ではなく自分自身の学ぶ姿勢によって決まります。

研修医になると、今までぶつかったことのない壁に悩むこともあるでしょう。自分の無力さを感じると積極性がなくなってしまいますが、消極的なままでは貴重な研修期間が無駄になります。

伸びる研修医の特徴は、「謙虚に学ぶ姿勢がある」ことです。不明点は上級医や周囲の人に報告・相談し、失敗したときは素直に反省して繰り返さないようにしましょう。


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まとめ

研修医として働き始めると、職場でのコミュニケーションに悩んだり、上級医へのコンサルトに苦労したり、さまざまな壁にぶつかるでしょう。医学生時代とのギャップを感じる研修医は少なくありません。

多忙を極め、悩むことも多い研修医期間ですが、謙虚に学ぶ姿勢を忘れず、充実した時間を過ごしましょう。進路や研修先選びに迷うときは、シーメックコンサルタントをご利用ください。