医師インタビュー

【愛知/一宮西病院→救急科専攻医インタビュー】災害拠点病院&3次救急取得を目指す環境!他科でもフレキシブルに研修できる!

救命救急センター立ち上げに向けて急成長中。多発外傷など2次~3次症例まで幅広く経験可能

私がお答えします

【 小出 裕史(こいで ひろふみ) 医師 】
出身地:岐阜県
卒業大学:北海道大学医学部
2019年 一宮西病院 初期研修
2021年 一宮西病院 救急科 専攻医
2024年 一宮西病院 救急科 医員

他科でも学べる高い柔軟性!

一宮西病院で初期研修を希望した理由は? なぜ救急科専攻医に?

── 初期研修のマッチングで一宮西病院を選んだ理由を教えてください

小出医師: 初期研修のマッチングは、医局人事に縛られず、ある程度の自由が利きながら、活気もあり急成長中で勢いのある市中病院を希望して当院を選びました。

── 専門研修を救急科に決めた理由、時期を教えてください

小出医師: 幼少期から、私の中で「医者といえば急性期」。漠然とそんなイメージを持っていました。映画やドラマの影響もあり、特に救急科への憧れが強く、専門医のことを見据えた結果、自分は救急かなと。そのような感じで救急医を目指しました。

── 一宮西病院を専門研修先に選んだ理由を教えてください

小出医師: 私が初期研修で入職したときは、救急車の台数は今の半分以下でした。しかし病院側から、「これから救急を大きくしていきたい」と話しがあり、「組織が大きくなり、変革する環境で働くのは大変なこともあるが、それ以上に学びも多く、面白そうだな」と思い、選びました。以来、毎年右肩上がりで救急車の搬送台数が増えています。2023年は、救急車搬送台数が11903台。これは尾張西部医療圏で最多、県内でも屈指です。私の見立ては外れていなかったことになります。

── 初期研修修了後、専門研修プログラムで他病院を検討しましたか

小出医師: 正直なところ、病院を変えようと思って、実際に探しもしましたよ。循環器内科のカテーテルにも興味があったので、他病院の見学も複数行きましたが、規模が大きくなり続ける当院救急科の魅力は唯一無二で、他院魅力にも負けず劣らないと感じ、「ここで専門医を目指してみようかな」という思いが強まり、当院に残ることにしました。

プログラムで学べることは?

── 救急科専門研修プログラムではどのようなことを学びますか

小出医師: メインは救急外来。そこに軸足を置きながら、救急科として入院患者さんの病棟管理も行っています。

── 救急科の病棟管理は何床でしょう

小出医師: 病床に定数があるわけではありません。救急で入院すべき患者さんが来たら入れるというようなスタンスです。平均して5名ほど病棟管理で診ています。病棟管理では、挿管が必要な患者さん、重症の薬物中毒の患者さんなどを診ることが多いですね。当院の他科では専門的に抱えきれない症例を我々が持っているような形ともいえます。

── 病棟管理における役割分担はどのようになっていますか

小出医師: 病棟チームはありません。主治医制です。あくまで外来を順調に回せる範囲の患者さんを受け持っています。今後、病棟管理は新しいシステムを取り入れる動きもあって、今後仕組みが変わるかもしれません。

1日のスケジュールは?

小出医師: 救急科の日勤帯勤務は、比較的シンプルな動きです。朝礼後は退勤までノンストップで患者さんが来るので、ずっとERで対応しています。時間を見つけて、病棟で患者さんを診るようにしています。

日勤帯の1日の動き
8:30 出勤、朝礼
ER外来
17:30 退勤

── カンファレンスは毎日ありますか

小出医師: 勤務時間内で決まった集まりは朝礼だけです。全体カンファレンスなどはありません。難しい症例と出合ったときは、その都度詳しい先生に相談の上、対応しています。

── 常時何名が出勤しているのでしょうか

小出医師: 救急科の医師が2名、3名。初期研修医が1名、2名の体制です。

── 当直はありますか

小出医師: 救急科に当直はありません。

── 月にどれくらい休日があるのでしょうか

小出医師: おおむね月に8日の休みがあります。基本的に土曜日と日曜日は出勤になります。ただ救急科はシフト制なので、希望を出せば土日でも休みを取れます。救急科なので、毎週土日を休む働き方は難しいと思います。

―― 夜間勤務はありますか

小出医師: 救急科には遅番があります。遅番の日は、定時から半日遅らせた時間帯の13:00~22:00で勤務します。救急は17:00~22:00が搬送患者の増えるピークタイムです。その時間帯は、最低でも1名はいる体制を敷いています。遅番は、初期研修医のバックアップも大切な仕事。17:00以降は、1件1件対応しつつ、初期研修医のサポートもしています。

―― 日勤帯は1日で何件ほど診るのでしょう

小出医師: マルチタスクなので数えるのは難しいですが、大体ウォークイン10件、救急車10件程度です。自分の目に入るだけなら50件以上です。

指導体制は?多い症例は?

── 救急科の指導スタイルはどのように感じますか

小出医師: 基本的にはOJTです。日々生じる疑問を、一つずつ自己学習する流れで研鑽を積みます。座学の場やカンファレンスが多く設けられているわけではありません。疑問に感じたことを上の先生に聞いたり、自分で調べたりといったことは必要です。当科には教育熱心な先生も多いので、これから指導スタイルは変わっていくとは思いますが、現状はOJTです。

── 一宮西病院の救急科で多い症例はありますか

小出医師: 当院は2次救急病院なのですが、重症患者さんもたくさん受け入れています。症例、件数ともに3次救急病院とそん色がない受け入れ方です。多発外傷、心肺停止はひっきりなしに運ばれてきます。今日だけの話をすると、日勤帯で3名がICUに入っています。救急救命センターの指定を受けていないから重症患者さんが来ないというわけではありません。

── 3次救急と2次救急、両方の症例に触れられるのでしょうか

小出医師: はい。3次と2次の両方を受け入れています。3次救急に指定されている大きい病院だと、超急性期の重症患者さんしか受け入れず、2次救急の症例を診る機会が少なくなりがちです。しかし当院は、両方をまんべんなく診ることができるので、救急医として偏りなくスキルを磨けます。

一宮西病院の特徴は?

── 一宮西病院救急科の特徴を教えてください

小出医師: 当院の方針の一つとして、「すべての救急車を断らない」ことを掲げています。実際、救急車応需率は99・8%。一宮市内搬送比率のおよそ46%が当院となっています。感染症、転倒、心肺停止、緊急カテーテルなど幅広い症例を経験できます。量、症例の幅。いずれも全国有数ではないでしょうか。

── 外部研修はどのようになっていますか

小出医師: まず当院の救急科専門研修は、連携での専門医取得となり、基幹施設は「藤田医科大学病院」と「名古屋掖済会病院」のどちらかを選択して入職する流れになります。私は藤田医科大学病院を選択したので、外部研修では藤田大学病院に半年間行きました。藤田医科大学のメインプログラムは、ICUの集中治療管理で名古屋掖済会病院は、外傷救急がメインプログラムとなっています。

── 藤田医科大学を通して一宮西病院の専門研修に入る流れだと、医局に入る必要はありますか

小出医師: いいえ。その必要はありません。私自身も医局に入っていません。当院から藤田医科大学に移った先生は何名かいますが、それも必須ということではないですね。

── 救急科専門研修プログラム中に他科を回ることはあるでしょうか

小出医師: 他科との垣根も非常に低くプログラムも多数持っているため、自身のやりたいことに合わせフレキシブルに他科で学ぶことも可能です。私自身、専攻医1年目のときに内科的な病棟管理を学びたいと思い、3カ月ほど総合内科にいました。私の1学年下の後輩も、「集中治療を学びたい」と言って、麻酔科にローテしていますよ。

── 救急科内の先生方で多い出身大学はどこでしょう

小出医師: 日本全国、いろいろなところから先生方がいらっしゃっています。学閥もありません。

苦労したことは?救急志望の先生にアドバイス

── 苦労した点はありましたか

小出医師: 当院は救急車の台数が多く、医療的な実践力が非常に磨かれますが、慣れるまでは大変でした。ただ幸い当院の各科専門医の先生方は救急外来診療にとても協力的な方ばかりですので、救急科の先生だけでなく、各専門領域の先生方からも日々ご指導いただけるので乗り越えられると思います。

── ワークライフバランスはいかがでしょうか

小出医師: そうですね。オンの時は忙しいですが、残業が多い訳ではないので、オンオフのメリハリがはっきりしている環境だと思います。それにシフト制なので希望日に休みが取りやすいです。しかし、「当直をして全時間帯をカバーする」。当院の救急科はこれを一つの目標にしていますので現状はワークライフバランスは取れていますが、今後は変わるかもしれません。ただ、ワークライフバランスを軽んじているわけではないので、先生たちの生活を守りつつ、変革を続けると思いますよ。

── どのような医師が一宮西病院の救急科専門研修に向いていますか

小出医師: 自主性がある先生には、いい環境だと思います。当院は定時に帰ろうと思えば帰れますが、現場のためにできることを各々が自主的にやっています。勉強にしても同じで、自分で研鑽を積む自主性を重んじる雰囲気です。

── 専攻医はどのように指導してもらえるのでしょう

小出医師: 上の先生は良くも悪くも縛りつけや強制はしません。やりたいことがあれば何でも自分で提案していく流れです。事務の方に相談すれば、学びたいことを学べるよう積極的に動いてくれます。

── プライベートで先生方と関りはありますか

小出医師: 救急科では、プライベートを拘束するようなイベントごとはありません。お酒の席もそんなに多くはありませんが、ドクター同士はもちろんコメディカルとも関係は良好ですよ。

── 救急科を検討している若い先生たちにアドバイスはあるでしょうか

小出医師: 救急科は、医師と患者さんの1対1ではなくて、患者さんがいて、それを上の専門の先生にお願いするのも大切な仕事です。そこが他の診療科との大きな違いだと思っています。他の専門の先生のお困りごとや、患者さんのお困りごとをうまいことマッチングさせ、問題を解決。いわば院内の何でも屋的なところもあります。そういうところに興味を持てると、救急医としてより成長できるのではないでしょうか。

―― 小出医師、ありがとうございました。

専攻医・シニアレジデント研修時の処遇

救急科募集人員
4名
勤務時間(定時)
早番 8:30~17:20
遅番 13:00~22:00
2交代制
当直
0回/月
給与
3年目:約800万円
4年目:約900万円
5年目:約1000万円

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