専門研修情報

麻酔科専門医|痛み管理と手術サポートに特化したケア

麻酔科専門医は、手術や処置の際に安全かつ効果的に麻酔を管理し、痛みのコントロールや生命機能の維持を専門とする医師です。患者の状態を監視し、麻酔薬の投与量を調整することで、安全な手術を実現します。手術後の痛み管理にも責任を持ち、患者の快適さと安全を確保する重要な役割を担っています。

日本麻酔科学会と麻酔科専門医

日本麻酔科学会の会員数は約1.4万人に上り、麻酔医療の向上や研究推進に重要な役割を果たしています。麻酔科専門医は、手術や処置の際に麻酔を安全に管理している医師になります。
専攻医として、4年の専門医研修を受け、日本麻酔科学会が年1回実施する試験に合格した医師に与えられます。

都道府県別の専攻医プログラム採用人数(2024年度)

2024年度の麻酔科専攻医プログラムの採用人数は、全国合計で486人となっています。このうち、医師の地域偏在を防ぐために、シーリング制度が適用されたエリアは8都道府県でした。

地域 採用数 シーリング対象
北海道18
青森県2
岩手県2
宮城県10
秋田県3
山形県3
福島県5
茨城県7
栃木県2
群馬県5
埼玉県27
千葉県18
地域 採用数 シーリング対象
東京都78
神奈川県52
新潟県5
富山県3
石川県5
福井県2
山梨県2
長野県5
岐阜県7
静岡県9
愛知県27
三重県7
地域 採用数 シーリング対象
滋賀県12
京都府11
大阪府31
兵庫県38
奈良県2
和歌山県4
鳥取県2
島根県1
岡山県10
広島県8
山口県2
徳島県1
地域 採用数 シーリング対象
香川県3
愛媛県4
高知県3
福岡県20
佐賀県3
長崎県5
熊本県2
大分県4
宮崎県3
鹿児島県5
沖縄県8
合計4868

プログラム基幹型の病院数

  • 259件(2025年度)

麻酔科専門医|試験情報

麻酔科専門医 麻酔科専門医は、手術や処置の際に安全かつ効果的に麻酔を管理し、痛みのコントロールや生命機能維持の管理を専門とする医師です。
試験日程/試験会場出願期間 最新情報は学会ホームページをご確認ください。

【2024年試験情報】
試験日程:
筆記試験:2024年9月27日(金)
口頭試験:2024年10月9日(水)〜10月13日(日)
試験会場:
<筆記試験会場>受験会場の選択方法は受験者にメールにて案内
<口頭試験会場>1会場(神戸会場のみ)で実施
受験料 受験審査料:33,000円(税込)
書類審査は別途11,000円(税込)
合否発表 学会ホームページをご確認ください。
合格率 75.7%
直近の合格率 2022年:71.6%
2021年:72.3%
2020年:83.2%
受験者数 2022年:697人
2021年:506人
2020年:529人
合格者数 2022年:499人
2021年:366人
2020年:440人
学会名 日本麻酔科学会
学会URL https://anesth.or.jp/
学会員数 14,436人
学会認定専門医数 3,341人
機関認定専門医数 6,118人
更新制度 ※詳しくは学会ホームページをご確認ください。

※出典・参考サイト

専門研修FAQ|麻酔科専門医に聞きました

2024年度麻酔科専門医取得  女性医師からのメッセージ

診療科に向いている人はどんな人だと思いますか?

麻酔科は一見すると一匹狼タイプで能力さえあれば黙っててもいいと思われるかもしれませんが、 他外科系医師たちと患者の術前評価や検査の依頼、全身麻酔の可否、トラブル時の対応依頼などコミュニケーションをとって渡り合っていく機会がしばしばあるため対プロフェッショナルとして話ができるコミュニケーション能力が求められると思います。 手技に対する手先の器用さに関しては、形成外科のような繊細な動きができなくても、意外と慣れで克服できると思います。

診療科の働きやすさについて

麻酔科はclosed ICUがないところであれば、入院患者はもっておらず、外来や手術でも途中で交代ができる、他の医師でとって替えがきく科なのでマンパワーがある職場であれば働きやすいと思います。 週3時短といった働き方も選ぶことができます。

重要視される知識やスキルを教えてください

麻酔科は全身をみる科と呼ばれており、循環呼吸代謝などあらゆる方面に気を配りながら麻酔をこなしていきます。短い導入時間でやることも多く、色々並行して考えながらやるので、一つのことをじっくり取り組むのが好きと言う人にはある意味不向きかもしれません。

専門医取得のための勉強方法・対策

使用した教材は?

試験対策としては広く浅くやるのが大事なので「さらりーまん麻酔科医の青本」というWebサイトを使ってスキマ時間に勉強したり、10年前とかかなり過去までさかのぼって勉強しました。麻酔科専門医試験対策委員会の過去問7年分を重たいけどひたすら持ち歩いて解いてました。

実際の症例登録やレポートの対策で工夫したことは?

麻酔科は症例登録やレポートはないのですが、分野ごとの症例カウントはあります。施設によって偏りがあったり、心血管麻酔はレジデントの間で取り合いになったりすることもあるみたいですが、特に自分は市中病院で症例も豊富で取り合うこともないほどだったので苦労することはありませんでした。

専門医試験に向け、後進の医師へアドバイス

麻酔科専門医試験は筆記(CBT)、口頭試問、実技評価の3要素全てに合格する必要がありますが、やはり鬼門なのは口頭試問だと思います。短い時間で反射的に答えないといけないので、日々の臨床症例を大切にして、研修医の指導にあたったり症例の勉強したりしつつ声に出す練習は必要だと思います。
同期がもしいるなら、お互い試問の練習をし合ったほうが良いと思います。 本番はポートピアホテルの客室2フロア貸切で独特の雰囲気で緊張しますが、黙らなければきっと大丈夫です、頑張ってください。


基本領域の専門医

専門医取得サポートと取得後の転職・キャリア相談

専門医資格取得後のキャリア選択:専門医資格を取得すると、キャリアの選択肢が大きく広がります。臨床の第一線で専門医として活躍するだけでなく、研究や教育の分野での活動、病院経営への参画も可能です。どの道を選ぶにせよ、自分の目標やライフステージに合ったキャリアプランを立てることが重要です。
専門医としての経験やスキルを最大限に活かすために転職を検討する医師も少なくありません。専門的な転職サポートやキャリア相談の利用が効果的です。

専門医資格を活かしたキャリアのご相談はシーメックへ

転職相談サービスでは、専門医資格を持つ医師に特化したサポートを提供いたします。一般的な転職サービスとは異なり、医療業界のトレンドや病院のニーズ、さらには特定の専門領域に強い求人情報を提供するなど、医師のキャリアに深く根ざした支援を行います。
専門医資格取得後の転職やキャリアチェンジは、個人だけで進めるよりも専門的なサポートを活用することで自分の市場価値を把握しやすくなり、スムーズなキャリア移行が可能です。

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主なサポート内容

  • 求人情報の提供:専門医として活躍できる病院やクリニックの求人情報を提供。自分の専門分野に合ったポジションを見つけやすくなります。
  • コンサルタントによる個別相談:希望やライフステージに合わせたアドバイスを行います。病院の選び方、職場環境の確認、勤務条件の交渉方法などもサポートします。
  • 面接対策や履歴書の添削:転職活動に欠かせない履歴書や職務経歴書の作成を手伝い、面接の練習や対策も必要に応じて実施。自分の強みを効果的にアピールできるようサポートします。
  • ライフイベントに対応した柔軟なキャリアプラン:出産や育児、介護といったライフイベントに柔軟に対応できるキャリアパスや勤務形態の提案も行います。

専門医取得サポート教材

動画学習サイト「ドクターズスタディ(ドクスタ)」では、専門医取得を目指す医師に最適なコンテンツを取り揃えています。効果的な教材で知識を深め、専門医試験合格を目指しましょう。あなたの学習をサポートするために、ぜひご利用ください。

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