【 春日 仁志 (かすが ひとし) 医師 】
出身地:岐阜県可児市
愛知医科大学卒業後、多治見市民病院で初期研修。現在は同院の内科専攻医2年目。
サブスペシャリティは未定で内科を総合的に研修中。
病院長とのご縁で当院に。そして幅広い経験として
私はもともと多治見市の近隣の可児市出身ですが、現病院長とのご縁で、多治見市民病院を初期臨床研修病院として選ぶ決め手となりました。
病院長はもともと学生時代の指導教授のお一人だったのですが、定年退職後に当院の病院長に就任されました。就任後も「遊びにおいでよ」とお声がけいただき、度々見学させてもらうようになったのです。
何度も伺ううちに、居心地の良さそうな病院だと感じるようになりました。ですから、初期研修病院探しではここが第一志望となり、そのままの勢いで…、という感じです(笑)
当院は病院長着任以前は研修医を受け入れていなかったのですが、受け入れを開始する時期と重なり、私がその第2号となりました。病院長の人柄に引き寄せられたのも大きく、今でも毎日のように相談させていただいています。病院長と気軽に話せるというのも珍しいでしょうし、とても恵まれた環境だと感謝しています。
私はもともと臨床検査専門医を志望していたので、専攻医の近道はないかと模索していました。ただ、志望者があまりに少ないのが現状らしく、学会に問い合わせてみても、「基本19領域の段階で取得する先生はほぼいないので、他の専門医を取得してから受けられてはどうか」というアドバイスでした。そこで、内科の専攻医として当院に残ったのです。
ちょうど、病院長が難病相談外来を立ち上げるということで、一緒にやらないかと誘われたことも大きな要因でした。遺伝病や難病など希少疾患系に興味があり臨床検査専門医を目指そうと考えていたので、引き続き内科専攻医として働くことにしたのです。
私もそうですが、目指している専門領域があっても、まずは内科のサブスペシャリティで幅広く学んでから、自分の専門を追及しようという先生は、当院には他にもいます。
ファーストタッチすれば、その研修医が治療の主人公に
当院の研修プログラムの特徴は、「研修医であっても治療の中心になる」ということがあります。多くの研修病院では救急や外来でファーストタッチしても、入院となると各科の先生にバトンタッチするというのが多いのではないでしょうか。
しかし、当院では原則としてファーストタッチした医師がその患者さんを自分で担当し、退院まで見届けることになります。最初にバックについてくれる上級医・専門医を探します。診察や検査から自分なりに、こういう病気と判断したので、こういう治療をやっていきたいと方針を立て、自分で患者さんやご家族にも説明するのです。
もちろん、知識も経験も浅い研修医ですから、常に上級医に相談し、アドバイスを受けることになります。上級医も細かくチェックしてくれるので、微調整して診療に従事する感じです。
こういうスタイルでやっているところは、どうやら珍しいようです。私も研修医時代には5~6名ほどの患者さんを担当していましたが、引き続き外来通院で診ている患者さんもいて、非常にやりがいのある初期研修だったと思っています。
内科専攻医になってからも外部研修では半年間、中部国際医療センター(美濃加茂市)に行きました。同じ社会医療法人 厚生会ですが、病院長に「特に希望はありません」と伝えたら、いつの間にか調整してくれていました。 3カ月間ごとに内分泌糖尿病内科と腎臓内科を経験させてもらいましたが、私の興味を考えて調整してくれたのだと思います。もちろん、希望があれば可能な限り調整してくれるので、安心してください(笑)
互いにサポートし合うことで、休日はしっかりと休める病院
生活パターンは、朝8時前後に出勤して8:30から病院長と研修医・専攻医による症例検討会に参加しています。それぞれ経験した症例も違うので、そうした症例をお互いに情報交換できるのは大きいですね。
他の研修医の経験症例の説明を受けるだけで、自分が近いうちに受け持つかもしれないと思うと勉強になります。
カンファランス後は外来の日は対応し、今は総合内科として研修医のサポートしつつ、病棟を一緒に回診します。午後はいろんな処置に対応し、救急当番だと救急室に詰めている、といった感じです。当直は通常、専攻医で月2~3回が基準です。
勤務時間内は忙しいですが、そこは自分でどう時間調整するかです。気付いたことをすべて自分で処理しないといけないわけではなく、周りの人に相談しながら、あまり抱え込まないことがポイントでしょう。担当患者さんが多いようであれば統括部長に相談すれば調整してくれますし。 上級医より先に帰ってはいけないという心理的負担も全然ありません。私も研修医には気にせず帰るように言っています。実際、医局を覗いても午後6時ごろには、ほんと誰もいませんから(笑)
休日は先生によってまちまちです。平日の半日を休みにしている先生もいるし、1日休みにしている方もいます。平日ならどこでも混雑しにくいので、名古屋まで出かけたり趣味の日にしたり、中には月1回は旅行に行っている先生もいますよ。
なお、オンコールについては、休日に呼び出されることはまずありません。当直医や他のチームの先生が対応してくれ、担当患者さんの急変などはちゃんと連絡をくれます。他の先生たちも休日に連絡が入ることはまずないと思って過ごしていると思いますよ。
垣根がなく風通しが良い環境で、新しいものをあなたと組み立てたい
こうした日々の中で、当院ではいろんな経験を積むことができます。私の場合はCVやカテーテル留置、気管支鏡や骨髄穿刺、心臓カテーテルや腰椎穿刺など、上級医の指導のもとに内科として一通り経験させてもらいました。もちろん、特にこういう手技をやりたいと希望すれば、機会を与えてくれますし、積極的なのは大歓迎です。 自分としては一人のドクターとして尊重していただいているように思え、一方で未熟なところは先輩方からアドバイスしてもらえる現状は、ある意味、“いいとこ取り”しているような感じです。
このように当院は、垣根がなく風通しが良い環境で、そこがいいところでしょう。研修医でも専攻医でも、難しい決断が必要な場合は上級医に気軽に相談しつつ、あくまで診療の中心は自分、というスタンスを常に持っており、大きなやりがいにつながっていると思うのです。
当院で臨床研修病院基幹型さらに内科専攻医プログラムが開始されて若手が増えたのは、ここ数年です。それによりいろんな意見が出てくるようになり、今はいい雰囲気の中で、自分たちで組み立てている、そんな感じです。かといって負担が大きくて苦労している、ということもありません。 研修医や専攻医をどう育てるのが一番いいのか、自分たちが中心となって組み立て中、というのが多治見市民病院のリアルです。新しいものをつくることは、やはり楽しみでもあるので。
あなたもその一員として、一緒に新しいものを組み立ててみませんか。
専攻医・シニアレジデント研修時の処遇
- 募集人員
- 定員3名
- 勤務時間
- 08:30~17: 00
- 当直
- 2~3回/月
- 給与
- 3年目 800万円
4年目 1000万円
5年目 1200万円
※別途 日当直手当、呼出手当、家族手当、住宅手当、通勤手当他 - 備考
- 内科医師が当直の場合は、外科系医師が17:00~20:00までサポート医として外科症例に対応しています。外科医師が当直の場合は、内科系医師が17:00~20:00までサポート医として内科症例に対応しています。20時以降は当直医と研修医と2名での対応となります。
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