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医師が開業時に知っておきたい!人材管理|社会保険労務士法人 和

プロフィール

社会保険労務士法人 和

―昭和63年創業、平成21年法人化。本社は大阪市中央区、東京都千代田区に東京オフィス、大阪府摂津市に北摂オフィス。労働保険事務組合一般社団法人 和併設。日本人事労務コンサルタント特別会員。

病院、クリニックをはじめ多数の企業に人事労務サービスを展開。医院開業時には採用支援・労務管理・給与計算等をまとめた「開業支援パッケージ」を提供するなど、ドクターの開業に関する不安を解消するツールを提供している。なかでもスタッフに院内ルールを定着させるための「就業ハンドブック」は、イラストや図式を挿入し、口語調で親しみやすいと定評がある。平成27年11月プライバシーマーク取得。

令和4年3月「健康経営優良法人2022」の認定を取得。クライアントに対し、認定を取得するためのアドバイスを行なっている。
https://www.101dog.co.jp/romushi/

クリニックを開業するにあたって、スタッフの人材管理は非常に重要になります。なぜなら、開業された先生の悩みの多くは、人材に関する問題に集結しているからです。

開業時に知っておきたい!人材管理

人材管理とは経営の三要素と言われる「ヒト」、「モノ」、「カネ」の「ヒト」の部分を指します。近年では三要素に加えて「情報」も含められることがありますが、「ヒト」はドクターや看護師、医療事務スタッフ、「モノ」は医療設備や建物等、「カネ」は事業計画、経費予算等を指します。

診療科目を問わずクリニックでは数多くの「ヒト」に関係するトラブルや人事労務問題が発生します。一般の企業においても同様の問題は起こりますが、クリニックには様々な職種のスタッフがおり、給与、待遇面の違いや就労時間の特殊性があり、問題が発生しやすい 環境であると考えられます。

そもそも人材管理の内容に関しては大きく分けて以下のようになります。


・採用 ・人事、人材配置 ・教育、育成 ・人事評価 ・適正な報酬の決定 ・福利厚生 ・コミュニケーション(ドクターとスタッフ、スタッフ同士)

近年では人事労務トラブルが以前と比べて増加していると耳にします。トラブルが増加している背景としては、スタッフの権利意識が高まっていることが挙げられます。

実際にクリニックを開業するにあたっては、常日頃からスタッフとコミュニケーションをとることが、非常に重要になります。具体的には月1回のミーティングやランチ会、外部講師を招いてコミュニケーション研修を行うなどして、コミュニケーションを図っているクリニックもあります。

良好な人間関係を構築していくことで、トラブルに発展する前にスタッフの不満や疑問を解決することができるのではないかと思います。また、採用したスタッフの働きやすい職場環境を作ることによって、先生自身は診療や経営に専念できるなどのメリットが挙げられます。