専攻医インタビュー

【東京/三井記念病院→専攻医インタビュー】 実績豊富な指導医と気軽に相談できる環境で、 自分の道を究め、一生の財産が得られる。

【 鈴木 賛 医師 】
出身地:福島県出身
卒業大学:福島県立医科大学
2021年 福島赤十字病院 初期研修医
2023年 三井記念病院 消化器内科専攻医

消化器内科は幅広く成長できる診療科。
専門領域間に垣根がなく、風通しの良さが決め手。

── 消化器内科に絞り、研修先を三井記念病院に決めた理由を教えてください。

鈴木医師: 老若男女すべての方に身近な医師でありたいという医師像とがん診療にも興味があった点から消化器疾患に惹かれました。 初期研修では、急性期から終末期まで一人ひとりに寄り添う医療を実感して研修医2年目になる頃には、消化器内科医を目指していました。

後期研修先を考えたときに地元福島に残る選択と悩みましたが、他の地域の医療を経験をしてみたいという思いも強く、いくつかの病院を見学しました。 その中で三井記念病院は2次救急の中規模病院ではありますが、消化管、肝臓、胆膵という基本的な3領域それぞれの専門医がいる診療体制の充実度とアクティビティの高い臨床を行っている点が強味でした。消化器全般のマネジメントを学びたいという自分の理想と合致したので入職を決めました。

── 実際の研修内容と三井記念病院の印象はいかがですか?

鈴木医師: 当院の内科は、消化器内科、循環器内科、内科Aと内科Bの4つの診療域グループに分かれております。内科Aには腎臓・糖尿病内分泌・呼吸器・神経が、内科Bには膠原病・血液、総合内科が含まれています。私の専攻医1年目は消化器内科で半年研修し、残りの3領域を各2カ月間の計1年で一巡するプログラムとなっていて、2年目以降は消化器内科専属となります。 当院の消化器内科専攻医は2-3年間を院内で研修した後に、連携先での研修予定となっております。

複数診療科が一体となって診療を行うことや専攻医がローテーションすることで、各科間の風通しが良く、他科の先生方とも相談しやすくなっております。 このような医師同士のつながりが強い点が非常に働きやすい環境だと思います。

主治医制とグループ制を上手くかけ合わせ。
市中病院でも当直はバックアップ体制がばっちり!

── 1日のスケジュールはどのような感じですか?

鈴木医師: 現在内科Bで研修中ですが、その間も消化器内科の内視鏡などの検査・外来やオンコールも並行して担っています。 そのため、消化器内科の研修を継続しながら、他の内科の経験を積むことができています。外来日はおよそ次のような1日になります。

●外来の1日(水曜日)

8:00前 出勤、8:30頃までにカルテチェック。並行して8:50頃までに担当患者さんの状態把握と回診
9:00~ 予定されていた内視鏡検査や必要な業務
13:00~ 外来対応。終了後、諸業務を終えて再び病棟業務
19:00頃 終業

── 当直やオンコール、あるいは休日取得はいかがですか?

鈴木医師: 当院は主治医制ですが、休日はグループ対応をしております。主治医としての責任感や学びと休日を上手く両立できるシステム作りを目指しています。 当院は土曜の午前中のみの営業がありますが、毎月第2土曜の休診日と他の土曜を交代で半休を取ることで月2回は土曜の休日も確保されています。専攻医2年目からは研究日をいただけるので、研究や外勤も可能です。

当直は内科病棟当直で、病棟患者さんと救急外来からの新規入院患者さんへの対応がメインです。循環器内科・外科医師も必ず当直に入っていますし、救急外来を内科上級医が担っていますので、何があっても安心です。 また、オンコールは頻度的に1週にで2~3回程度ですが、必ず2人体制で先輩の専攻医と対応しているので大きな負担ではありません。

医局は合同で垣根なく相談できる雰囲気。
症例数も豊富で、専門的な研修も可能!

── 消化器内科のチーム体制や雰囲気について、教えてください。

鈴木医師: 現在の消化器内科は常勤6人、非常勤3~4人と専攻医6人の体制です。医局は内科と外科の研修医・専攻医と卒後7年目までの先生たちの合同の大きなものです。
科の区別もなく年代も近いので、和気あいあいとした楽しい雰囲気です。上級医のスタッフの先生方は別棟にデスクがあるものの、消化器内科の先生方は病棟や内視鏡室にいらっしゃることが多いので、すぐに相談できる環境で非常に助かっております。

── 症例数はいかがですか?また、三井記念の特定領域での強みは?

鈴木医師: 症例に関しては院内の症例のみで専攻医全員がJ-OSLERを完成できるくらい領域も数も豊富です。 血液や腎臓のサブスペシャリティ取得を目指している専攻医もいるので、市中病院のプログラムとして受け入れの幅は広いと思います。

消化器内科専攻医は上部内視鏡から始めて、到達度に合わせて下部内視鏡を指導医の下で行います。内視鏡は隣接の検診センターでも行っているので検査数は十分です。基本的な手技ができるようになるとESD、ERCP、RFAなどの専門的手技を手厚い指導の下で重点的に研修できます。また、IBD(炎症性腸疾患)の専門医からの指導や、小腸カプセル内視鏡・小腸バルーン検査も経験できます。小腸精査などは近隣の病院からの転院なども多く、市中病院では珍しい対応幅だと思います。 このように、消化器一般と各領域についても学べるので、消化器内科として大満足の環境です。

── ワークライフバランスや生活環境について教えてください。

鈴木医師: 消化器内科は緊急対応もあるので、定時で帰れるとは限らないというのが正直なところです。 ただ、交代で休日は確保できていますし、しっかりと労働時間を管理してくれているので特に不満はありません。 先輩方が働きやすい雰囲気を作ってくれており、今は自分にとっても伸び盛りの時期なので、経験を優先させたいと考えています。 当院はJR、地下鉄複数線が近くて利便性が抜群ですので、30分程度で都内の大半に行けてしまいます。東京駅・羽田空港も近いので新幹線・飛行機へのアクセスもよく、地方出身者の自分にも好都合な病院でした。オンコールがあるため30分以内の範囲に住む必要があり病院の近くに住みましたが、利便性から30分圏内が広いので、慌てて病院近くで家探しをしたことを後悔しているくらいです(笑)

── 最後に、後輩たちへのメッセージをお願いします。

鈴木医師: 消化器内科専攻ですが、それ以外の領域でもそれぞれの専門医に直接指導して頂けるので、今は一生の財産を得ている気分です。 当科部長からは、内科一般的な管理ができたうえでの消化器診療と指導されているため、内科全般を学ぶことの意義を深く感じながら診療経験ができていて、三井に来て良かったと感じています。

当院は症例数が多い分、確かに忙しい病院だとは思いますが、どの先生方も目標を持って生き生きと働いているのは確かで日々良い刺激が得られます。 目標がある程度定まっている人にとっては、その道を究めるのに最適な病院でしょう。先輩方の生き生きと働いているかっこいい姿を見てみたいという方、ぜひ一度見学に来て実感してみてください!

まとめ

今回は、内科研修医として後期研修中の鈴木医師にお話を伺いました。研修先を選ぶ際のポイントが見えてきたのではないでしょうか。
専門分野に合った研修先を選べると、キャリアの土台を効果的に作ることができます。充実した経験を積めるよう、参考にしてみてください。

専攻医・シニアレジデント研修時の処遇

募集人員
定員 6名
勤務時間
8:30 ~ 17:00
当直
3回/月
給与
3年目 660万円
給与は当直などを含めた想定年収です。

 

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