【 下山 舜也 (しもやま しゅんや) 医師 】
出身地:岡山県
卒業大学:岡山大学
2023年 総合病院国保旭中央病院 初期研修修了
2023年 倉敷医療生活協同組合 水島協同病院 後期研修開始
初期研修先にいわゆるハイパー病院を選択した理由は?
── 下山先生は、生まれも育ちも岡山で、現在も岡山で専攻医として勤務されています。なぜ、初期研修の際に千葉県を選んだのでしょうか。
下山医師:
旭中央病院に入りたかったというのが大きいです。ハイパー病院として知られるかなり忙しい病院ですが、「初期研修の2年間は自分に負荷をかけてでもしっかり鍛えたい」という思いがありました。それにハイパー病院にいけば、ガッツのある医師と出会えるだろうなという期待もあり、旭中央病院を単願で申し込みました。
千葉という場所に興味があったというのもあります。岡山で生まれ育ち、大阪や東京には行ったことがあったのですが、千葉にはなかなか行く機会がなかったので。
── 実際にハイパー病院で初期研修をされてみて、いかがでしたか?
下山医師: 前評判通り、忙しかったです。でも本当に貴重な経験ができました。なにより、得意分野をもった優秀な同期が30人ほどいたのが大きかったです。早いうちに交友関係を広げることができて、信頼できる仲間を得られました。
初期研修を終え、現在の後期研修先を選んだ理由とは
── 後期研修先として、水島協同病院を選んだ理由は?
下山医師: 旭中央病院の初期研修では、心筋梗塞、脳梗塞など、生活習慣病をもった患者さんと接する機会が多かったんです。そんな中で「事が大きくなる前に病気をどう予防するのか」に興味が広がりました。当院なら、患者さんの経済的な特徴も含めて、生活習慣病の予防に関していろいろと学べるのではと考えました。また、水島協同病院の周囲で生活されている住民も多いので、さまざまな病気を診られるのではないかと期待していました。
初期研修と後期研修のちがいは?
── 後期研修に入って、初期研修との違いを感じますか?
下山医師: 旭中央病院は3次病院なので、専門が細かく分れていました。水島協同病院は2次病院にあたり、ある程度は科をまたいで診ていかなくてはいけない環境です。私が所属している内科も、科は分かれているものの、ひとつの医局のような環境。総合的に患者を診る必要があります。大変ですが、いろいろな疾患を診ることができたり、ひとりの患者さんを最後まで自分でサポートできたり、いい経験ができていると思います。
―― 医局の雰囲気はいかがですか?
下山医師: 居心地はいいですよ。30〜40代の中堅の先生や、その上のベテランの先生がメインで年齢は離れていますが、相談しにくいということはありません。コミュニケーションを取り合いながら、気持ちよく働けています。直属の指導医も気さくな方で、たくさん相談をさせてもらっています。
―― 初期研修の頃と、忙しさに違いはありますか?
下山医師: 初期研修がハイパー病院だった分、比較すると忙しさは減ったと思います。もちろん救急車の台数や、患者さんの重症度合いによって、その時々で忙しさは変わりますが。
専攻医の働き方とは?1日のスケジュール
―― よくある1日のスケジュールを教えてください。
下山医師: だいたい8時に出勤して、まずは回診し、指導医と症例の相談をします。外来は週に2〜3回。呼吸器・循環器など専門の先生はいるのですが、かかりつけじゃない患者さんをランダムに振られることも多いです。新入院の患者さんの対応もしながら、19時〜20時くらいに終わるイメージです。
当直は、週に1回ほど。週末は半日直とつなげて、お昼の12時30分から翌朝までというシフトで組まれることもあります。病棟当直は専門医以降の先生が入られるので、私は外来当直を担当しています。 外来当直では、心筋梗塞などの対応が難しい症例の場合、近くの病院に転送されます。むしろ最初からそちらの病院に搬送されるケースが多いため、複雑な対応をとる機会はそこまで多くありません。
―― オンコールはどうですか?
下山医師: 呼ばれそうなときはなんとなくわかるので、急に駆けつけることは少ないです。当院は完全な主治医制ではなく、夜間は基本病棟当直医が対応しますので、ひっきりなしに呼ばれることもありません。
―― 休みの日はどう過ごしていますか?
下山医師:
岡山にある実家に帰ったり、倉敷に出たりしています。
倉敷までは車で20分、岡山市までは40分ほどで行けるので、買い物にも不便していません。大阪に行くこともありますよ。初期研修の頃と比べてワークライフバランスが整い、かなり過ごしやすいです。
後期研修先のおすすめポイントとやりがい
―― 水島協同病院で働く大変さは?
下山医師: 地域の特性なのか、2次病院という特性なのか、アルコール依存の患者さんが多いです。入退院を繰り返されることが多く、患者さんとの付き合いも含めて、なかなか苦労しています。じっくり向き合っていくだけですが、工夫が必要ですね。
―― 水島協同病院だからこその働きがいは?
下山医師:
水島は大気汚染公害などの背景もあり、呼吸器疾患やぜんそく患者が多い地域でもあります。呼吸器まわりの経験を積みたいという方にはおすすめです。
また、一人でプログラムを立てて、科を横断できるような対応力を身につけられるのも特徴です。幅広いスキルを身に着けたいという方にはぴったりの環境かと思います。
―― これからの展望を教えてください。
下山医師: 当院では、しばらく健診を受けずにいて、いきなり大きな病気が見つかる方が多いんです。定期健診などを通して、病気がまだ小さいうちに見つけられるよう、手助けをしたいと思っています。地域の皆さんの健康に貢献できたらうれしいなと思っています。
内科の専攻医は現在は私1人。ぜひ若い先生が入ってきてくれたら心強いです。
―― 下山医師、ありがとうございました。
まとめ
今回は、倉敷医療生活協同組合 水島協同病院にて後期研修中の下山先生にお話を伺いました。研修先を選ぶ際のポイントや、その先のビジョンが見えてきたのではないでしょうか。
研修は、その後のキャリアの土台になる重要な期間です。充実した経験を積めるよう参考にしてみてください。
専攻医・シニアレジデント研修時の処遇
- 募集人員
- 3名
- 勤務時間
- 8:30 ~17:00
- 当直
- 2~4回/月
- 給与
- 3年目 960万円
4年目 990万円
5年目 1020万円
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