【 鈴木 智成 医師 】
出身地:大阪府
卒業大学:大阪医科大学(現 大阪医科薬科大学)
2019年 初期研修を岸和田徳洲会病院で行う
2021年 専門研修(救急科)を岸和田徳洲会病院で行う
もともとは研修が終わり次第、整形外科医になろうと思っていた。
── 鈴木医師は、現在救急専攻医3年目ですね。専門領域を救急科に決めた理由を教えてください。
鈴木医師:
実は初期研修の1年目までは、研修が終わり次第、整形外科医になろうと思っていたんです。そこで、まずは整形外科になる前に、救急の強い岸和田徳洲会病院で2年間経験を積もうと考えました。
しかし2年間救急科で当直やローテを経験し終えたとき「このまますぐに整形外科に行ってしまったら、せっかく経験したスキルが弱くなってしまうのでは」と思い、専門研修も救急で続けようと決めました。決意したのは、2年目の7月くらいのタイミングです。
── 実際に整形外科のプログラムを見学したこともあったのですか?
鈴木医師: 見学はしていないんです。というのも、内科や精神科にも興味があって、あれこれ悩んでいて……。 救急であれば外傷も内科症例も扱えるため、いろんな科のベースも鍛えられると思い、まずは救急科を選んだかたちです。
4月からは整形外科。救急専攻医をしながら整形外科の研修を。
── 関連病院に行かれてた期間もありますか?
鈴木医師: はい。3年目の8〜10月のタイミングで、鹿児島の与論島にある徳洲会病院に行きました。 集中治療が必要な方は本島に搬送されますので、島での医療はどちらかというと1次2次救急がメインです。病棟を見つつ、外来の対応もしました。
関連病院にいた期間が3ヶ月と短いのは、3年目の11月から、専門医プログラムとは別に整形外科の研修を受けているためです。 専門研修プログラムには乗りませんが、救急プログラムが3月で修了となるので、4月からは院内の整形外科に行くことになっています。 病院の柔軟性が高いからこそできたことだと思っています。
救急科のメンバーは10人くらい。日ごとに担当を分けている。
── 岸和田徳洲会病院の救急科の体制や、業務内容を教えてください。
鈴木医師: 救急科のメンバーは10人くらいいて、日ごとに担当を分けて業務を行っています。入院患者を診る日、救急患者を診る日、ドクターカーで出動する日、各自のサブスペシャリティ領域を学ぶ日などです。 誰がどの勤務に当たるかは、センター長が決めてくれます。
── 救急車の数も多いと思います。やはり大変ですか。
鈴木医師: 救急車は平均1日30回くらい来るので、ERの日は特に大変ですね。曜日にもよりますが、だいたい7時から7時半に出勤し、そこからめちゃくちゃ忙しいです。ただ、夜は担当ドクターに引き継ぎ次第終われるので、17時くらいには帰れるというスケジュール。業務中は忙しいけれど、交代できるところが救急の良さですね。
当院は主治医制ではなくチーム制です。ER担当の日は患者さんのところには別の先生が行き、病棟担当の日だけ患者さんを診るかたちです。
── 忙しい分、経験を積める環境ですね。
鈴木医師: その通りだと思います。忙しいけれど殺伐とすることもなく、救急科チームの雰囲気が良いのが大きな魅力です。 初期研修からずっと当院にいるのも、この雰囲気の良さに惹かれたからなんです。
時間的な拘束は長いが「学ぶ時期」と割り切っている。
── 実際のところ、ワークライフバランスはいかがでしょうか?
鈴木医師: 当直は月に5〜6回、多いときは8〜9回あります。やはりバタバタですが、働き方改革によってこれから変わっていくのではないでしょうか。
これは私の考えですが、満足いく人生のためには、健康・経済・時間のバランスが大切だと思っています。健康は意識次第で整えられますし、お給料もそれなりにいただけるので、健康と経済の2つには満足しています。ただ、やはり時間の面では仕事に傾きすぎているかもしれませんね。
── 鈴木先生は整形外科の研修も同時に行っているので、より多忙そうです。
鈴木医師:
はい、その分残業時間が多いです。
ただ私は、初期研修と専攻医は「学ぶ時期」だと思っています。ワークライフバランスでいうと仕事のほうに傾いているかもしれないけれど、成長のためです。
周囲も同じような考えで志の高い方が集まっているので、自分も頑張ろうと思えるんです。おかげで成長できています。
初めての対応を要求されるのが救急科の特徴。常日頃勉強しておくことが大切。
── これまで救急科で勤務してきて、印象に残っている経験はどんなことですか?
鈴木医師: 3年目のはじめに、患者さんの腕の筋膜を切ったことが印象的です。 循環器科でカテーテルをしたところ、腕がパンパンになってしまって、切らないと末梢組織が死んでしまうという状態でした。当時の自分は筋膜を切るというのが初めてで戸惑いましたが、自分がやらないとその患者さんの手が悪くなってしまう。プレッシャーの中で、研修医の先生と一緒に対応したのが忘れられません。
このように救急科には様々な疾患の方がやってくるので、自分にとって初めての対応を行うことも多々あります。大変な仕事だなと思いますね。常日頃勉強しておくことの大切さを痛感しています。
明るい雰囲気に優しい指導、前向きに経験を積める環境。
── 改めて、岸和田徳洲会で研修してよかったと思うことは何ですか?
鈴木医師: 人を死なせない手技を一通り身につけることができ、自信がついたことです。人が目の前で亡くなりそうになっているときに、とりあえずの救命措置ができるようになったと思えています。
── 最後に、初期研修から徳洲会病院にいますが、これまでを振り返ってみていかがでしたか?
鈴木医師: かなり楽しかったです。たくさん患者さんが来るからこそ、いろいろな経験を積むことができました。 救急が多いという意味では厳しい環境ですが、雰囲気は明るく、指導は優しいです。 しっかりスキルをつけたいという方には、おすすめできる病院ですね。
まとめ
今回は、救急科研修医として後期研修中の鈴木医師にお話を伺いました。研修先を選ぶ際のポイントが見えてきたのではないでしょうか。
専門分野に合った研修先を選べると、キャリアの土台を効果的に作ることができます。充実した経験を積めるよう、参考にしてみてください。
専攻医・シニアレジデント研修時の処遇
- 募集人員
- 定員 3名
- 勤務時間
- 8:30 ~ 17:00
- 当直
- 5回/月程度
- 想定年収
- 3年目 900万円~
- 備考
- 給与は当直などを含めた想定年収です。
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